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エモい3D

エモいレンダリングが作りたい。
目下検討中の案件だ。

ベトナムの設計事務所で働いて得たものの中の一つに、レンダリング技術(3Dイメージの作成)がある。

弊社の主なワークフローは、
AutoCad(2Dスタディ)
-> Revit (図面作成+3Dスタディ+モデリング)
-> 3dsMax (レンダリング)
となっているが、特に最後の3dsMax (レンダリング)は施主とのコミュニケーションの上で非常に大切な要素だ。

↑GF restaurant in the resort  -  Revit+Dynamo+3dsMax

日本の設計事務所では模型で代替されることが多いけど、この国のクライアントと話をするためには一定以上の品質の3Dが必須。
たとえどんなに詳細な模型を持っていったとしても、
"で、3Dは?"
という話になり、もし、ありません、などと言おうものなら軽く心に傷を負うくらい怒られたりする。

どんなに設計提案や空間構成が秀逸でも、美麗で詳細な3Dイメージがないプレゼンは速やかにタコ殴り案件(その場でボコボコにけなされる案件)になりうる。デザインリテラシーのある日本や欧米の施主と違い、抽象化されたプレゼンテーションでは具体的な情景が浮かびづらいのが原因ではないか、とは弊社社長の見解だ。

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そんな背景もあり、最初の1年はベトナム人スタッフ頼りだった3Dも、
"レンダリングができない人には、もう給料あげれませんねぇ(ボソ…"
という社長の怖すぎる一言とともに無理やり学びはじめることになった。

生来のオタク体質な面も手伝って、3Dモデルをカチカチいじってキーボードを力いっぱい叩く仕事は中々に楽しく、建築の本業とは別に、一人で勝手にのめり込んでいくことになった。

それから二年、事務所の中では下から数えたほうが早い程度ではあるものの、ある一定のスキルを得ることはできた。事務所のみんな、元々3Dがうまいので、追いつくまではいかなかったけど。

↑先日竣工したNOCENCO CAFEのスタディ3D。

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そこで、今悩んでいるのが、"エモい3Dの作り方"。

単純に建築デザインのための3Dならば、とりあえずいつでも作ることができる(といったら語弊がありそうだけど)。しかし、今の事業に必要なのは、人が惹きつける素敵な広告となるレンダリングなのだ。

現在絶賛工事中の宿泊物件たちはもちろん写真が撮れないので、完成直後からゲストを呼び込むためには、事前になにかしら広告を出さなければならない。そこで、写真に代わる媒体として、せっかく持っているこの技術を使おうというわけである。

始めて見ると、これがまた難しい。

普通は使わないカメラの設定と画角、肌触りまでわかるマテリアル設定と空気感の伝わるライティング設定。今までのように、設計のコンセプトが伝われば良いというわけではない。ライフスタイルの想像できるような生々しいレンダリングが必要になる。

Hotel she, OSAKAの写真のような、エモい瞬間を切り取るイメージ。
AMAN RESORTの広告のように、その場所での体験が想像膨らむようなイメージ。
オンデザインパートナーズの建築模型のように、実際に空間が立ち上がる前から、そこでの過ごし方を考えたくなるようなイメージ。

うーむ。素敵だけどやりすぎず、リアルで生々しいレンダリングを如何に作るか、絶賛検討中である。

↑エモい3Dのスタディ。3dsmax+VSCO。インスタ用に比率は1:1。
普通あまりない画角を使ってみたけど、どうだろうか。

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TAKAHITO YAMADA

Ho Chi MInh - Vo Trong Nghia Architects - Senior architect (~2019) 2019年より独立して、ベトナムで設計(リノベ)+宿泊(ホテル/賃貸)をしています。 この国で身長が2mくらいあったらだいたい僕です。

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