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デュエマ担当ヤマダの2021年殿堂予想「第五回・天災(ディザスター)」

やっていきましょう。

殿堂入り

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《天災 デドダム》

「新時代の基準」か「多様性の破壊者」か

《天災デドダム》
このカードがいかに強いか、なぜ強いか。
今更わざわざ語るまでもないでしょう。

本当にあきれるほどに強力なカードですが、最近のデュエマでは《デドダム》にならうかのように、あらゆる3色の組み合わせの3マナのカードが相次いで登場しています。まるで、これからの時代は《デドダム》を基準としてカードをデザインしていくと言わんばかりに。

一方で。こうした多色化の傾向はかえって《デドダム》の採用を推し進める原因にもなっています。

現在の環境では【5Cコントロール】が環境の一角を担っています。支配的と言ってもいいレベルです。なぜこんなにも5色デッキが増えたのかというと、『王来篇』で強力な多色カードが増えた結果、5色でも安定したデッキが組めるようになったからです。

5色デッキに十分な安定感がある以上、ミッドレンジより遅いデッキをあえて3色や4色で組むメリットはほとんどありません。使えるカードの選択肢が多い5色デッキの方が基本的に強力です。

とくに今年の『王来篇』は強力な多色カードが数多く登場しています。それらのカードを組み合わせてデッキを組んでいるうちに「デドダムを入れて5色デッキを組むのが一番強いな」という結論にどうしてもたどり着きやすくなっています。
3色のカードはプレイするためのハードルが高いからこそ強力なのですが、同時に3色のマナを供給してくれるので、そのハードルを下げてしまいます。

結果、今まで3色や4色で組まれてきた多様なミッドレンジ・コントロールは、さらなる多色化によって【5Cコントロール】に収斂進化してしまっているのです。

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5色デッキから安定性を奪うために、何を規制すべきか。
その候補として《デドダム》は十分に妥当でしょう。
マナ加速でありながら終盤でも手札の質を高め、色マナの供給だってしてくれます。
「強力な3色のカードをたくさん使って5色デッキを組むと強い」
『王来篇』でこの傾向は加速こそすれ、減速することは無いでしょう。
そして、もっともそれに貢献しているのが《デドダム》なのです。

色を足すのか、減らすのか。
考える余地と多様性を取り戻すためにも、必要な規制に思えます。