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デュエマ担当ヤマダの2021年殿堂予想「第三回・オリジナルでループするということ」 #アド速 #デュエマ担当ヤマダ

殿堂予想も第三回です。
今回の予想はこのカード。

☆殿堂入り(1枚制限)

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《ゼロ・ルピア》

オリジナルでループするということ

使用されているデッキは【ジョー星ゼロルピア】。
全てのカードを無色にする《希望のジョー星》とコンボすることで、あらゆるクリーチャーのコストを0まで下げてしまいます。

この手の軽減カードでは通常書いてある「ただしコストは0以下にならない」の一文が、このカードには書かれていないんですね。
(これにはきちんと理由があるのですが、それらをすべて書くにはこの余白はあまりに狭い)

コンボパーツである《ジョー星》が様々なデッキに対策カードとして機能しつつ、《オニカマス》などを追加で採用できる程度には構築自由度を持った強力なデッキです。相手の動きを遅らせた隙に、瞬く間に一人回しを開始します。
一方で、Sトリガーを十分に採用できるほどの余裕はなく、単純なビートダウンには弱い一面を持ちます。
結果として「強力で、目を見張るほどアンフェアだが、支配的とまでは言えない」という比較的健全な立ち位置に収まっているのが現状です。

そんな「比較的健全な」デッキのキーカードである《ゼロ・ルピア》の殿堂入りを予想する最大の根拠が、「このデッキがオリジナルで成立している」という点です。

今年の1月から開始した新フォーマット「オリジナル」は、コンセプトとしてデュエマの原点を掲げています。外部ゾーンを使用しない、40枚のデッキだけのフォーマットです。

導入に先立って、昨年末の殿堂改訂では《ジョットガン・ジョラゴン》《海底鬼面城》の殿堂入りが発表されました。どちらもコンボデッキの中核を担うカードではありましたが、その時点では目立って支配的だったとは言えないデッキです。
しかし、【ジョラゴンジョーカーズ】と【マーシャルループ】はいずれも外部ゾーンに頼らず、オリジナルで十分に成立することが見えていたデッキでした。新フォーマットがいきなりコンボ環境にならないように、先手を打って殿堂入りさせられたという事情があります。

これを基準として考えると、オリジナルでは今までよりもコンボに対してキツく当たる可能性は十分に考えられます。ビートダウンとSトリガーによるシーソーゲームこそが、やはりデュエマの王道・原点であるということでしょうか。
そうなると、《ゼロ・ルピア》の殿堂入りも現実的な確率でありえそうです。

余談

ここからは完全に余談です。
今回の殿堂予想シリーズは、この「オリジナルとアドバンスの差」をかなり意識しています。

オリジナルは、先述の事情を踏まえてループに対してより厳しい基準で。
アドバンスはもしかしたら、その分今までよりも緩い基準なのかもしれません。
王道・原点のオリジナルと、発展形としてより派手なアドバンスという環境の差別化を狙ってるのでは、と考えています。

ゆえに、第一回では【オカルトアンダケイン】にリペアの余地を残す予想をし、今回の【ジョー星ゼロルピア】に対してはコンセプトそのものの規制を予想しています。

まあ、これが正しいかどうかは、発表されないとわかりませんが。

(記事内の画像はデュエマ公式サイトより引用)