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「インサートとセンドリターン」歌ってみた。セルフMixしたい人が読む記事(8)

インサートとセンドリターンは初心者が挫折しやすいポイントです。専門用語であるためより難しく感じられますが、この記事で苦手を克服しましょう。

DAW上で取り扱われる音源のルールと呼称

  • 1つの音源はトラックに並べられる。

  • トラックには複数の音源を並べることもできるが、管理が難しくなるので原則1トラックに1音源。

  • 各トラックは指定したミキサーに送ることができる

  • ミキサーはチャンネルとも呼ばれます。

  • ミキサーはプラグインを適用できる場所です

  • ミキサーにプラグインを適用させることをインサートという

  • ミキサーからミキサーに音源を送ることができる

  • ミキサーからミキサーに音源を送ることをセンド(send)という

  • 複数のミキサーから1つに送り、まとめたミキサーをバス(Bus)という

  • ミキサーからミキサーに音源を送る道を作ることをルーティングという

  • ミキサーに送られた音源は最終的にマスターと呼ばれる場所に送られる

センドリターン

センドリターンのセンドとは「ミキサーAからミキサーBへのセンド」と「ミキサーBからバスへのセンド(=リターン)」を合わせたルーティング方法の一種です。しかし、「ミキサーBからミキサーAへセンドしなければリターンと呼べないのでは?」といった疑問が浮かびます。

バスにセンドすることがなぜリターンなのか

登場するミキサーはミキサーA、ミキサーB、バスです。これらは何らかのルーティング経て最終的にマスターに到達します。単刀直入に答えを書いてしまいます。

  • ミキサーA→ミキサーB→バス

  • ミキサーA→バス

  • バス→マスター

ミキサーAはミキサーB以外にもバスに送られミキサーBのリターンを待っているわけです。そのため、ミキサーBはミキサーAではなくバスにセンドをするわけです。

バスがなぜ必要なのか、なぜバスにリターンするのか

ミキサーBの音を直接ミキサーAにセンドすると元のミキサーAが上書きされてしまいます。そうするとミキサーAがなくなってしまいミキサーAはミキサーBにセンドできなくなります。そのためバスが必要です。

センドリターンはいつ使うのか

ボーカルMixで間違いなく使うのは「ハモリパートを作る時」です。そのほかにもサイドチェインと呼ばれる音源ではなくその信号を送る際にもセンドリターンが使われます。

センドリターンがわかればインサートは簡単

センドリターンがわかればインサートは簡単です。インサートができなければセンドリターンも出来ないからです。

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