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「リバーブとディレイ」セルフMixしたい人が読む記事(14)

リバーブとディレイはボーカルをオケになじませるために欠かせません。追い込みが難しく、EQやコンプ以上に難しいです。

おさらい

初級

今までやった処理のあとにリバーブとディレイをインサートします。この方法は通常のボーカルMixで用いられることはありませんが簡単です。Mixノブを調整してリバーブとディレイを調整して完了です。

中級

リバーブとディレイのセンドリターンをプリセンドで行っているかと思いますが、これには欠点があります。ボーカルの音量がさがればエフェクトの効果も下がってしまうことです。

対策としてボーカル音源からリバーブ、ディレイそれぞれにポストセンドのサイドチェインを組みます(動画参照)。通常のルーティングではなくサイドチェインのポストセンドであることが重要です。
この内容が分からない場合はサイドチェインの学習を進めてください。プリとポストの違いもしっかり押さえておきましょう。

上級

中級で紹介した方法でボーカルとオケの音圧を調整した場合、リバーブとディレイが浅くなったり深くなったりします。つまり、リバーブとディレイもオートメーションを書く必要があります。
リバーブとディレイの深さを同様に書き換えたい場合は、リバーブとディレイをBUSにしておくと良いです。

コツ1
ディレイダッキングは押さえておきましょう。一部のプラグインにはダッキングが内蔵されていますが、勝手が悪い場合はダッキングを自分で組む必要があります。
ディレイを読み込んだミキサーにコンプを読み込み、ボーカルの信号を受けるサイドチェインを組みます。つまり、ディレイに対してダッキングを施します。すると、歌唱中はディレイが抑えられ、歌唱が終わるとディレイが跳ね上がるようにかかり伸びやかなビブラートに磨きがかかります。

コツ2
リバーブを深くかけてステレオイメージャーで左右に散らす。モノメイカーで芯をつくる。このテクニックは一部の楽曲で登場するためその効果だけは押さえておくと音作りの際に重宝します。

コツ3
ラフMixで軽くかけ、普段のMixではリバーブを切り、突然ON、OFFを切り替えるとリバーブのかかり方を体感することができます。リバーブによってボリュームのオートメーションの書き方も変わってくることにも注意します。

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