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「マスタリング」セルフMixしたい人が読む記事(16・終)

今回はマスターにインサートするプラグインをいくつか紹介します。

マスタリングEQ

マスタリングEQはミキシングで使われるEQより繊細な調整が可能なつくりとなっています。ただしバスや各トラックにも使えることが多いため明確な区分はありません。

Kirchhoff-EQは先進的なデジタルEQとして有名です。
過去に高く評価されたEQが現代版として復活したAMEKのEQ200やアナログなサウンドが不要であればEQ250なども選択肢となります。
ただ欠点としてこれらは初心者が扱うには難解であるということです。まずはパラメトリックのデジタルEQを扱えるようになりましょう。

マスタリングコンプ(マスコン)

マスターに差すコンプをマスコン、バスに差すコンプをバスコンと言ったりします。
AMEKのMastering Compressorは私が愛用するマスコンです。このマスコンは極めてクリアな音を提供してくれます。マスコンではこうした音にキャラクターを与えないコンプの方が重宝されます。検知器を3つそなえるという画期的な機能と視覚的なアナライザーも搭載しています。
ADPTR AUDIOのSCULPTも繊細な音作りに向きます。ただAMEKのマスコン以上に複雑であるため、一部の機能だけ使うなど最初から全部の機能を使わないなど工夫が必要です。

マスタリングツール(チャンネルストリップ)

izotopeのOzoneがここに分類されます。チャンネルストリップはEQやコンプなどマスタリングに必要な機能をまとめたオールインワンのプラグインです。扱うためにはEQやコンプの扱いを習得していなければなりませんが、初心者でも扱いやすいものもあります。

PA FREE bx_masterdesk Classicは無料で使えます。後継にbx_masterdesk、proがあります。私が愛用しているのはproです。proは設計思想がプロのエンジニアを想定しているためシンプルである物の初心者には敷居の高い難しさがあります。その点Classicはシンプルで非常に扱いやすいです。

最後に

セルフMix編おつかれさまでした。ここまで読んで実際に手を動かしてセルフMixされた方が居たら大したものだと思います。
ボーカルMixはMixの中でも難しい部類に入るため、めげずに頑張るほかありません。
次回以降は歌い手さんのトラブルシューティングを行う記事を書いていこうと思います。さすがに毎回同じ回答をしているので記事にしてしまおうというわけです。

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