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「不要なレゾナンスの除去」セルフMixしたい人が読む記事(11)

不要なレゾナンスの除去はより良い楽曲を作るうえで欠かせません。しかし、使い方を誤ると音から豊かさを奪うため注意が必要です。

初級

RESOを前回適用したプラグインの次に読み込み動画にしたがいレゾナンスフィルターを追加します。おわりです。
より細かい設定を行いたい場合は中級へ

中級

伝統的なレゾナンスフィルターの作り方
パラメトリックデジタルEQで広めのQをとったものでベルをつくり、不要なレゾナンスをソロでリスニングして探します。見つかったらベルをノッチに変えて深すぎない程度に適用させます。この時Q幅を狭め、除去したいレゾナンスのみを除去するようにします。この時基音を決して削ってはいけません

上級

今回はレゾナンスです。レゾナンス(=共振)は音が響き合ううえで必ず発生し、今回除去するものはその中でも耳障りになるものです。初級で紹介したものはレゾナンスサプレッサーと呼ばれるプラグインです。中級ではEQでレゾナンスサプレッサーと同じ作用をするEQの使い方レゾナンスフィルターです。

基音と倍音
音が複雑に作用しあうことで豊かな音を生み出します。サプレッサーやレゾナンスフィルターで除去するのは豊かな音ではなく耳障りな音にとどめなければなりません。
この耳障りの音の成分は基音にはなく倍音にあります。RESOが提案してきたレゾナンスは楽曲で使われる基音を多く含む箇所がある場合、これを回避するほうが無難です。

耳障りのレゾナンスか音圧か
今回処理したいのはレゾナンスが原因の音です。楽曲の中では声の音圧が大きくなって耳障りに感じることもあります。しかし、それらの問題は今回除去するものではありません。無理に解決しようとQを深くするとき基音に干渉し明瞭さは増すものの音から豊かさが失われます。これは本当に注意しなければなりません。

プラグイン「RESO」の使い方

RESOの提案する不要なレゾには基音を多く含むものが必ずあります。

  • 基音をを多く含む提案を採用しない、安全策

  • 基音を多く含む提案を採用するものの、Qを浅く、慎重に扱う

  • 必要な個所はしっかりQを深くしレゾを除去する

この3つ意識すれば短時間で高精度なレゾナンスフィルターを生成できます。最初は伝統的なレゾナンスフィルターから始め、耳を鍛えることも有効です。

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