【hint.311】なかなかすごいことが起きた
なかなかすごいことが起きた。
こんな人はそうそう聞いたことない、ということが起きた。
昨日はお昼過ぎから、久々に会う友人家族と、吉祥寺の街を楽しんでいた。
半日ほど一緒に過ごしたのだが、もう4歳になる男の子の元気な様子に、終始楽しませてもらいつつ、ここ約1年ほどのお互いのことを話しながら過ごすことができた。
日曜日の吉祥寺はどこも人にあふれていて、目星をつけていた有名なカフェは、予約をしていて本当に良かったと思った。
ボウリングをしようと乗り込んだラウンドワンでは、110分待ちという驚異の数字を知らされ、「では卓球は?」と食い下がったものの、「40~50分待ちですね」ということで、そそくさと退散。
なんとなく身体を動かすことがセットになっている僕らの会合は、少し相談をした結果、ちょっと寒いかもしれないけど、井の頭公園のボートに乗ろうか!ということになり、吉祥寺駅の北から南へと移動し、公園へとたどり着いた。
ボートはよく出ていて、並んでるかな?と思ったが、券売機のところまで行ってみると、意外にも誰も並んでおらず、すぐに乗ることができた。
最初は手漕ぎのボートにしようか?って話になっていたのだけれども、最終的には4歳の彼にその選択を委ねることにした結果、足漕ぎタイプのスワンボート2隻に乗ることに。
もう3年?いや4年?井の頭公園が大きな意味での生活圏に入っている生活をしてきたが、まさかこのタイミングで「初スワン」となるとは、全くもって想像をしていなかった。
目一杯、スワンを楽しんだ。
30分。巻いていたマフラーを途中から外すほどに、ホクホクとした。
ボウリングを2ゲームするよりもいい運動になったかもしれない。
「あれっ?!パスケースがない」
スワンから降りてからそう気づいた。
いくら探しても見つからない。
「マジかよ。めんどくさ」
クレジットカード機能付きのSuicaを入れていたパスケースを、どこかのタイミングで落としてしまったか、忘れてきてしまったらしい。
お昼に吉祥寺にきた時には使ったけれど、その後、いつまで確実に手元にあったのかが不明だったので、その後の足取りを振り返りつつ、各所に電話したり、事務所へ問い合わせに走った。
「もしかしたらスワンに忘れたかな?」
そうも考え、ボート乗り場のお兄さんにも忘れ物の届出をしておいた。
「先ほど乗られていたボートはもう次の方が乗っているので、30分後にしか確認できません。もし見つかったらご連絡いたしますね」
そう伝えられ、少しだけ期待をしつつも、カフェや駅の落し物係、交番にも届出を出しながら待機をしていた。
公園に入る前に通りかかった「いせや」の匂いに僕たちはみんなやられてしまっていたので、ボートの後には、軽く焼き鳥で一杯いきますか、となっていたので、やや傷心気味のまま、うまいうまいと、ほどよく疲れた身体を癒しながら待機をしていた。
30分以上経っても電話は来ず、「あぁ、これはカードの再発行かなぁ。。めんどくさいなぁ」と思っていた時、見知らぬ番号からの着信アリ。
慌てて折り返すと、なんとそれらしいものが見つかったと、ボート乗り場の方からの連絡ではないですか。
上着も着ずにそのままお店を飛び出して、すぐさまボート乗り場まで。
あった!なんと見つかった!
ボートの中にではなく、なんと池にプカプカと浮いていたんだと!
どなたかが拾い上げてくれて、奇跡的に手元に戻ってきたのでした。
革製だったから、水をたっぷり吸い込んで膨れ上がってしまい、もはやパスケース自体は使い物にはならないけれど、中身はなに一つ無くならずに戻ってきた。
なんということだ。
池に落としたパスケースが、その日に、2時間もしないうちに手元に戻ってきた。
Suicaもバッチリと使えた。
こんなこともあるのか。
どなたかはわからないですが、本当にありがとう。
素晴らしいスワンデビューの日となった。
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