余寒の京都旅「新熊野神社」四.影向の大樟
新熊野神社編の最終回です。
こちらの石標は、新熊野神社の大樟が京都市の天然記念物に指定されていることを示しています。
御神体である大樟を祀る社が建てられているので、拝殿と同じように本坪鈴が設置されています。
大きな枝が龍に見えたことから、神仏習合により龍に乗る弁財天と結びつきました。
こちらは"大樟さんのさすり木"になります。
お腹の御利益を得ようと御神木に直接触れる参拝者が絶えなくて、このような木が新たに作られたのでしょうね。剣神社の撫石も心地よかったのですがまるで大理石のようなツルツルとした触感。何度でも触りたくなる気持ち良さでした。
関係性のない異性の頭を撫でるのはもちろんセクハラ行為ですが、こちらはいくら撫でても弁財天様に訴えられることはありません、なんつって。
え?
間近で参拝できるの?
無理でした。
時刻は午前七時。もちろん鍵はかかったまま。ですよねー。残念。
解説にかかれているように東大路通の交通量は半端なくて、よくもまぁ大きく育ったなと自然の偉大さに感心しました。
頭痛や目とか足腰の御利益はよく聞きますが、お腹の御利益は初めて見たかもしれません。
ダジャレの御利益ではありますが、ジンクスや験担ぎってほとんどダジャレですからね。トンカツ食べて勝負に勝つとか。
大木といえば多くの人が楠木を思い浮かべると思います。梛も負けてはいません。寿命は千年以上と言われています。
もしかしたら千年後に"令和天皇お手植えの梛"として神格化されているかもしれませんよ。
第四回に渡ってお送りした新熊野神社の紹介は以上になります。
京都検定キッカケで知りましたが思ってた以上に素晴らしい神社でした。朝早く来すぎて楠大権現を間近で拝見することは叶いませんでしたが、また機会を見つけて訪れたいと思います。
少しだけ時間に余裕があったので東大路通を北に進み、橋の上からJRの線路を覗いてみました。このあたりは東海道線と湖西線の電車が走る路線になります。
京都タワーと京都駅ビルが遠くに見えました。
大楠の全景を撮りたかったので復路は反対側の歩道をあるくことにしました。近くでみるとよくわかりませんでしたがやっぱデカいですね。
実はこのあとJRで円町駅へ行く予定をしてたんです。バスのLED行先表示器を見てビックリしてしまいました。
え?まって?
バスで円町行けるの?
このあたりの路線って京都駅が終着だと勝手に思い込んでいました。何度もバス停に書いてある行先を見直しましたよ。京都市営バスっていろんな形の循環形ルートがあるんですね。202系統は九条車庫前を起点に東福寺~新熊野神社~熊野神社~円山~西大路駅をループします。"京都三熊野"巡りに便利な路線となっています。
なぜ円町に行くのか。
この旅の本当の目的をまだ皆様にお話していません。このままバスに乗っても良かったのですが、どうしても瀧尾神社で写真が撮りたかったので東福寺駅へ戻ることにしました。次回は暗くて撮影できなかった瀧尾神社へ行きます。
今回の参拝スポット
追記
note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。
『この街がすき』応募作品の中で、スキの週間一位を獲得しました。皆様ありがとうございます。感謝!!
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