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1ヶ月で確実に英検1級レベルの難関英単語を3000語覚えるための科学的に正しい方法

(注意)

当記事は、2022年4月1日より、無料公開される予定です。

現在ご購入されている方、あと数日お待ちいただけると、お得です。


こんにちは、カワウソです。

この記事を投稿した2019年10月6日は英検の一次試験受験日であります。

英検を受験されたかた、おつかれさまでした。

私も受験し、二次試験に向けて勉強を始めるところでございます。


さて、一次試験で思うようにいかなかった方もいらっしゃるかと思います。

中でも、語彙問題で苦労された方もおおいのではないでしょうか。

英検、とくにその上位の級は、TOEICなどとくらべても非常に語彙力の多寡がカギとなる試験です。

2級では3800~5100語覚えればよかった英単語が、準1級では7500~9000語、1級では10000~15000語も覚える必要がある。数字だけでも、その大変さがおわかりになるかと思います。

また、十分な語彙力がなければ、文章読解やリスニングにも影響がでます。


逆に、語彙力さえあれば読解やリスニングも楽になりますし、英作文においてもより高得点をとることができます。



そこで今回は、「たった1ヶ月」で、英検1級合格に必要な語彙力を身に着ける方法をお伝えします。

(ただ、あくまでも1ヶ月という数字は、英検準1級レベルの語彙がある人を前提にしています。2級(高校卒業程度)レベルの人が1級レベルの語彙を身に着けるためには1ヶ月半程度かかるということはご了承ください。

私自身、この方法を使って、英検1級の一次試験に3度合格しています。

二次試験は、スピーキングの努力不足・作戦不足によりまだ達成できていませんが、近いうちに必ずやなしとげてみせます。

以下で語ります勉強法は、大学受験を控えている高校生の皆様にも有効です。主に英語・外国語に焦点を置いて説明していますが、暗記法という意味においては、社会科目などにおいても大いに役立つ勉強法だと確信しています。


記事を書く前に、はじめに知っていただきたいことがございます。

このnoteは、元は私自身が2019年1月に公開したブログをもとにしています。誰かほかのブログを参考にしたことは一切ありません。


過去わたしのツイッターをフォローしていた方の公開した有料noteを購読したところ、私の記事を盗用したと思われる表現がありました。

数字を変え、表現を非常にうまく使いこなし、あたかも自分が作ったかのように書いています。

私にも反省すべき点はあります。「ブログは資産であり、剽窃してはいけない」と明記していなかったのは、私が性善説に基づいてブログをやっていたということ、そして、英語のブログに関してはアクセス数も少なく、「どうせ誰もみていないだろう。ましてやパクられるわけない」と見くびっていました。

その結果、私の記事と同じ内容が、有料で販売され、彼の利益になっています。

名門私立大学の学生さんということで、非常にやり方が上手い。コピペではなく、数字や表現、あるいは段落の順番を変えるなどして、うまく剽窃に引っ掛からないようにして公開しています。

しかも、その方は人脈も大変広いようで、そのnoteは多くの英語プロのお墨付きを得ている。

だから、はたから見れば、彼が白で私が黒のように見える。彼は『その道』のプロだと褒めざるを得ません。

しかし、ただ黙っていてはいられない。


だから、私はブログの内容をnoteにしました。

英語を学習する皆様が、間違った人に搾取されるのはよろしくない。

だから、彼よりも安い値段で販売いたします。

1人でも多くの方が、『科学的に』正しい勉強法を安価な値段で手に入れることができれば、本望です。

彼の7割の値段で公開するので、彼ほどの収益を得ることはできません。

しかし、それでもかまいません。

世の中の人が「正しい」方法で英単語を覚えることが出来るのなら、彼のnoteを間違って買う人が1人でも少なくなるのなら、これくらい何でもありません。


もちろん、単にブログの内容を書くのであれば、無料のものを有料で売ることになり、倫理的に問題があるでしょう。

そこで、より詳しく、より一歩進んだ内容を追加しております。

ブログの方は、痕跡を残すという意味をこめ、1月の公開以来大きな手を加えてはいません。

新しい情報を得たときは、こちらのnoteにて追記する予定であります。

前置きが長くなってしまいました。

以下、ちゃんとした研究に基づいた『科学的に正しい』方法を皆さんにご紹介します。


「勉強量が足りない」論 の罠

まず初めに、なぜ、私を含め多くの方が、英語力の低さに悩んでいるかをご説明しましょう。

私は、『英語力がない人は勉強量足りない』という俗説が、皆さんを苦しめているのではないかおもっています。

英語ができる人の中には、「英語力がないのは勉強量が足りないから」という人が大勢います。もはやこの論調が主流といって良い。

No pain, no gain(痛みなくして成果なし、虎穴に入らずんば虎子を得ず)とつぶやいている方もいます。 

しかし、そういう方に向けて敢えて言わせてください。

「勉強量が足りない」と漠然と言っている人には、何かを教える資格はありません。


もちろん、勉強量が多いに越したことはありません。

勉強量が低いから私たちは自分自身を変えられないのです。

でも、勉強量を増やす方法があるならば、そして効率よく勉強できる方法があるならば、それを教えた方が良いに決まってるじゃないですか。

それを教えないのはなぜでしょうか。

「勉強量が足りない」と漠然と言うのは、新幹線で東京から新大阪まで行きたい人に「お金が足りない」と言ってるのと同じです。

「いくら足りないか」を自覚させないと、いろいろとムダがおこりますよね。

今1万円持っていて、東京から新大阪まで行くのにあと5000円ほど必要だったのに、「あなたにはお金が足りない」とだけ言えば、10万円持って来るかもしれません。「そんなにいらなかったのに」と思われるでしょう。

英語学習もそれと同じです。ただ漠然と「勉強量が足りない」と当たりまえのことをつぶやいているのは無駄をうみます。その講師が何も考えていないのと同じです。


そしてもう一つ。No pain,no gainに関して。

pain(痛み)には種類があります。そして、どのpainを使うかは人それぞれです。

先ほどの例でいうと、東京から大阪に行くのに、新幹線でなく自動車だとお金は安くすみますが、運転免許が必要だし体力も要りますね。

しかし、運転が得意な人は自動車で行った方がいい。お金がある人は新幹線や飛行機という選択肢がある。免許がないしお金もない、しかしどれだけ動いても疲れないという方ならば、自転車という手があります。

ただし、飛行機に乗ったからと行って一歩も動かなくていいわけではありません。多少は移動します。自転車にのったからと言って、飲み物代などでお金はかかります。一つの痛みを受け入れたところで、その他の痛みが完全になくなるわけではないことはご了承ください。

お金というpainをとるか、体力というpainをとるかは人それぞれです。お金持ちは飛行機のファーストクラスに乗ればいいし、体力のある方は自動車を使えばいい。


英語も同じです。

人間には向き不向きがある。

「勉強量が足りない」とただただ言っている人は、徒歩で東京から大阪まで行こうとしている人に「努力が足りない」といっているようなものなのです。

もちろん、それで努力できる方もいますので、完全に否定することはいたしません。

ですが、お金があれば新幹線にのれます。もうちょっとお金があれば飛行機に乗れます。

これを読んでるみなさんは、すでにお金を払い終えています。すなわち、十分な努力はしている、あるいは必要な努力量をこなす自信がある方でしょう。

あとは、新幹線に乗るだけ。

金額的には、新幹線というよりもヒッチハイクといった方が近いかもしれません。

ともあれ、徒歩や自転車のみなさんよりは早く目的地に着ける。このことはお約束いたします。


もちろん、乗車すればの話ですがね(笑)。



英語の『短期集中』を超オススメする理由


この記事を読まれた方の中には、1ヶ月の短期集中で単語をおぼえても意味がないと思っている方もいらっしゃるとおもいます。

実際、英検1級の一次試験の語彙問題で満点を取っている人の中にも、長期コツコツ学習を推薦しているかたもいらっしゃいます。

しかし、はっきり言います。

長期間かけて単語を学習するのは時間のムダでしかありません。

これには科学的な根拠が存在します。


そもそも、外国語の学習に長時間かけること自体が推奨されません。

ケンブリッジ大学の研究で、『長期コツコツ』『短期集中』『語学留学』の3つのグループの中で、外国語学習に最も効果的なのはどれかを調査しました。

その結果、短期集中で語学を学ぶのが最も効果が出るということが判明しました。

語学には、文法や単語など、覚えることがいろいろとあります。そういう事項を最も効果的に覚え、かつ活用できるのは、長期コツコツでも留学でもなく、短期集中だったのです。

語学に関して言えば、短期集中でいく。

これこそが、『科学的に』正しい勉強法だといえます。


英単語に時間をかけるとマズい理由

英語の学習には時間をかけない方が効果的だと科学的に示されているということがわかってもらえたかと思います。

次に、英単語の勉強に時間をかけると起こる『非常にまずいこと』をご説明いたします。

これは、実際に起こっている話です。


さきほど触れた、長期コツコツ学習を推奨していた一人、H大学のCさんのお話です。彼は確かに英検1級の語彙パートで満点をとりました。しかし、2019年度第1回英検1級一次試験で、読解問題の正解率は5割、リスニングはわずか4割未満です。

彼は一次試験は突破しているものの、二次試験は不合格でした。

私が思うに、これはCさんが単語に力を入れすぎて他のことがおろそかになったことによる結果です。


これは私自身反省するところでもありますが、1級をはじめとして、英検の上位級は総合力試験なのです。

一次試験は、リスニングがダメでも他で挽回できます。

しかし、二次試験はそうはいきません。


ここで、1級の二次試験の場合をご説明します。

あるトピックにおいて2分間のショートスピーチをします。その後、スピーチの内容に関する質疑応答をします。

ここで採点対象となるのは、ショートスピーチ発音語彙・文法対話の4つです。それぞれ10点満点で評価されます。

もしリスニングが壊滅的であれば、発音の得点は低くなりますし、相手の話す内容が聞き取れないから対話もぎこちなくなるでしょう。

つまり、二次試験のことまで考えるのなら、リスニングをおろそかにすることは絶対にしてはいけない。


もちろんリスニングだけでもうまくいきません。スピーチを正しく構成するためには英作文の能力が関係しますし、語彙力がなければ『語彙・文法』の分野でたかい点数は取れません。

となると、リーディング・リスニング・ライティングすべての技能が十分になければ、英検1級の二次試験で合格するのは厳しい。

おそらく、これは準1級や2級でも同じことが言えるでしょう。

特定の分野に著しく秀でているよりも、3分野がまんべんなくできている方が、二次試験における得点は高くなる。

英単語に時間をかけてしまうと、他の分野の勉強ができなくなってしまう、あるいはおろそかになってします。


Cさんは、語彙パートが満点だったこと、そして、ライティングパートが850点中800点超えで一次試験通過したことで、「英検1級は英作文ゲーだ。リスニングができなくても何とかなる。」と主張していました。

断言します。彼は考えを変えない限り二次試験に合格することはできないと。

私は自らのリスニング力の低さを反省し、リスニングにも力を入れました。その結果…結果については、解答速報が出てから更新いたします。

英単語でもなんでも、時間をかけると点が伸びるのは当然です。しかし、その成功体験が何かを犠牲にした成功であれば、その犠牲が何であるか気付く必要があります。

リスニングやリーディングの勉強を犠牲にしないためにも、私は、英単語の学習はきわめて短期間に集中して行うことを強くおすすめいたします。


わずか4週間で3000語覚える方法

東大首席卒業の方が、勉強法に関する書籍を出版しています。

『7回読み』勉強法というそうです。

しかし、『ただ7周』するだけでは、覚えていることはほとんどありません。

これは科学的に実証されていることなのです。


では、どうすればより記憶に残すことができるのか。

ずばり、「想起学習」です。
より日常的な言葉で言い換えると「テスト学習」です。

すなわち、テストをうけて、「この単語なんだっけ」と思い出す、思い出そうとすることで記憶に残るというメカニズムです。

この想起学習は、古くは1917年、100年以上も前からその効果が実験で明らかになっていますし、さらにさまざまな実験研究で、その効果の高さが証明されています。

以下は2010年、ニューヨークタイムズ紙に載せられた実験結果です。

学生のグループがあるテキストの一節を読んだ後、どれだけ内容を思い出せるかテストを受けた。別のグループは、読んだ後テストを受けなかった。すると驚いたことに、一週間後、テストをうけたグループは、受けなかったグループより50%も多くの情報を覚えていたのだ。

テストをすることで、より多くのことを覚えておくことができる。

これを活用させましょう。


すなわち、単語に関しては、単語帳のようなものをつくる。

実際に作らなくとも、赤シートを用いて単語の意味を言う。

赤シートや単語帳というと、古臭いイメージがありますが、脳科学的には他の学習法よりも大きな効果があることがわかっているのですね。

だとすれば、科学的に正しい単語暗記法はこれです。

単語帳なら、例えば電車に乗りながら、すきま時間にもできる。

1ヶ月だけ、電車や空き時間はゲームの代わりに、単語帳を手に取りましょう。

これだけで、確実に3000語を覚えることができます。


一つ注意すべきことは、『赤』シートはちょっとマズいということです。

赤色は勉強に向かない色です。

赤色はIQを下げ、冷静に判断する力を低下させます。

ですので、赤シートではなく、実際に単語帳を作るのであれば青ペン・青シートで、そうでなくとも、赤シートではなく、例えばしおりを使って日本語部分を隠すなどすることをオススメします。

(余談ですが、赤色の冷静な判断をできなくするという効果は学校の成績以外のところにも影響します。

赤い服を着ている人は、そうでない場合以上と比べて魅力的にみえることもわかっています。

デートや合コンにおいて勝負をかけたいときは、赤い服を着ていきましょう。)


そういえば、7回読み勉強法でも、5回目あたりから「この内容はこうだったな」と思い出しながら読むことを推奨していました。

科学的に考えると、この『思い出す』という作業こそが7回読みのだいご味だといえるでしょう。

科学的な実験結果に基づいて考えると、5回目ではなく2回目から「思い出し読み」をした方がいいような気がします。


単語帳は浮気しなくてもOK

単語帳に関しては、1つのシリーズをやり遂げるべきか、それともいろんなシリーズの単語帳をやるべきか議論があります。

1つのシリーズをやり遂げる一番のメリットは、『単語が重複しないこと』でしょう。

しかし、いろいろな単語帳派の方は、「一つの単語でもいろいろなバラエティを楽しめるから飽きない」という理由で勧めている方がいます。

これについて、科学的にはどちらの主張が正しいのでしょうか。


『使える脳の鍛え方』ピーター・ブラウン、ヘンリー・ローディガー、マーク・ダニエル)には、以下のような実験がかかれています。

8歳の児童たちが体育の授業で玉入れの練習をした。そのうち半数は90センチ離れたところから球を投げた。残り半数は60cm,120cm離れた位置から投げる練習を両方行った。12週間後、すべての児童に90cm離れたところから玉入れのテストをすると、圧倒的にうまくできたのは、ずっと90cmで練習していたグループではなく、60cmと120cmで練習したグループだった。

一つのことを集中してやるよりも、いくつかの練習を交互にした『多様練習』の方が、成績が良かったとのことです。

これに基づいて考えると、何種類もの単語帳でみた方がよいかもしれません。

しかし、正直単語帳はお金がかかります。パス単(1級用)であれば1800円(税抜き)です。

2冊3冊も買っては、やはり経済的に大きな負担がかかります。


しかし、ご安心ください。

1冊の単語帳でも、『多様学習法』は可能なのです。


たいていの単語帳は、単語だけでなく例文がついています。

それを活用しましょう。

すなわち、1周目は単語を見てその答えを答えます。

その次、2周目は、例文を読んでそれを訳してみましょう。

あるいは、和訳を見て英単語を答える、というのでもいいかと思います。


何が大切かというと、『バラエティがあること』にかぎります。

すなわち、ひとつの単語帳であっても、いろんな読み方をすればそれで大丈夫なのです!


単語を覚えるのにリーディング・リスニングの勉強も必要

同じことは、単語学習以外にも言えます。

キーワードは、『いろんな練習を同時にした方が結果が出る』ということです。

つまり、単語3時間ぶっ通しよりも、単語1時間・リーディング1時間・リスニング1時間というようにやった方が、仮に単語に絞ってテストしたとしても、成績が高い可能性があるということなのです。

むしろ、単語帳をいろいろやっても単語のパートにしか役に立ちませんが、リスニングやリーディングを混ぜ込んでやればそれらの能力向上にも貢献します。

むしろ、科学的エビデンスに基づいて考えると、単語帳をめくる回数は少なくてもいいので、リスニング・リーディングに力を入れた方が結果的に合格率は上がるのではないかと思っています。


どの単語帳を買うとよいか


では、そのような単語帳を買うとよいのでしょうか。

私は、その点に関して強いこだわりをもっていません。


今まで私が英検対策として買った単語帳は2種類です。

一つはパス単。

もう一つは、SLV(究極の英単語)。

コチラは、Vol.3(準1級レベル)とVol.4(1級レベル)を買いました。

ふたつともためした結果、どちらも支障はきたしませんでした。

強いて言うならば、SVLは試験用に作られているわけではないので、daffodil(ラッパスイセン)のように、英検にはまず出ないだろう具体的過ぎる単語がちらほらあったことくらいでしょうか。

他の単語帳としては、植田一三先生の『大特訓』を購入しましたが、こちらはあまり使っていません。

同義語がまとまっているので、英作文や二次試験のスピーチには使えるでしょうが、語彙パート対策で使ったことはありません。


しかし、この3冊のいずれかを持っておけば、とりあえず大丈夫だと思っています。


最後に:英単語は武器の一つでしかない


ここまで、英単語を確実に暗記しモノにする科学的に正しい勉強法をかいてきました。

一つ一つ読み返し、少しずつでいいので自分のチカラとして吸収してもらえると望外の喜びです。

しかし、もう一つ言いたいことがあります。

それは、英検1級を目指すならば単語に力を入れすぎてはいけないということです。


多くの方が単語の暗記に膨大な時間とエネルギーを費やします。

また、ネットで英検1級を教えている方の多くは、とにかく単語の難しさを強調したり、単語暗記の必要性を訴えたりしています。


私は、この現象を非常に危なく思っています。

確かに、英検2級や準1級レベルまでであれば、単語こそパワーです。単語だけやっておけば、なんとかなるでしょう。

しかし、英検1級、あるいはTOEIC900点レベルの人が単語の暗記に力を入れるのは『ほどほど』にしないとマズい。

それはなぜか。

確かに、英検1級の単語のレベルは非常に高いです。語源から推測できない単語もぞろぞろと出てきます。

しかし、それと同時に、1級ではリーディングやリスニングのレベルも上がっているのです。だとすれば、単語だけでなくそういった技能に時間を割いた方がよい。


さらに言うと、1級レベルになると、文章読解問題・リスニング問題は、未知の単語が出てきてもむしろ何とかなることが多いです。

例えば、agrarian(農地の)という単語がわからなくても、同じ文章の中にagriculture(農業)、crop(穀物)といった単語が出てくる可能性が非常にたかい。

ここで、agricultureやcropがわからなければ致命的ですが、1級を受験される皆さんはそうではないでしょう。


逆に、単語がすべてわかっても、「結局なんの話なの?」かわからなければ正解できません。

英検1級の文章は、語彙力だけで正解できるような問題ではないのです。


英単語は一つの武器にすぎません。

しかし、(少なくともツイッターにおいては)英語を得意としている人の多くが「一に単語、二に単語、三四がなくて五も単語」というお題目を唱えています。

もちろん英単語は有力な武器です。

しかし、その能力だけとがらせたところでできることは限られています。


上で挙げたCさんは、2019年度第1回の英検1級一次試験で、語彙パートが満点なのに読解問題の正解率は5割でした。

私は、語彙は7割程度ですが、それでも読解問題は9割正解しました。


文章が読めないのなら、あるいは会話が聞けないのなら、なんのための語彙力なのでしょうか。

わたしは、知識は使うためにあると思っています。
少なくとも語学においては、文法や単語は使うためにある。学者でもないかぎり、語彙力は理解と表現のために使われるべきです。

そして、私は語彙問題の7割しかわからなくても、読解問題の9割を正解できました。耳を鍛えれば、同じことがリスニングでも起こりえたでしょう。

つまり、英検1級に合格するためには、英検1級レベルの単語を確実に覚える必要はないのです。

読解力、リスニング力、英作文力、そしてスピーキング力。

二次試験の合格まで視野に入れているのであれば、単語に集中するのではなく、いろんなスキルを鍛えた方がよい。いや、鍛えなければいけない。

だから、『たった1ヶ月で』英単語を覚える必要があるのです。

それ以上時間をかけると、他のスキルの養成に時間をかけられなくなります。


たった1ヶ月で3000語を確実に覚える、それだけでは英検1級には合格できません。

たった1ヶ月で覚えたら、残りの時間をどうするか。

読解に使ってください。リスニング強化に使ってください。英作文の練習に使ってください。スピーチに励んでください。

そのために、皆さんが時間を損しないために、私はこの記事を書きました。

皆様が英検で1問でも多く正解し、二次試験で1点でも多く得点することを、心より強く願って、このnoteを擱筆したく存じます。


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