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【白単アグロ】プレイヤーズコンベンションオープン 2022 ベスト8

 こんにちは、お久しぶりです。TCGショップMAGの山田です。
 このたび、11月26日、27日にパイオニアで開催されたプレイヤーズコンベンションオープン 2022 supported by 日清食品(参加者766人)で、白単アグロを使用してベスト8に入ることができました。(スイスラウンド7位)

 シングルエリミネーションは残念ながら一没でしたが、金曜日の晴れる屋名古屋店のラストチャンストライアルでは5-2、コンベンションオープン初日6-1、2日目5-1と調子が良かったので、現状のリストやサイドプランを書き残しておこうと思います。

1.はじめに

 白単アグロは、パイオニアのデッキの中でも屈指の攻撃力があり、かつ再現性が高いことが魅力だと思っています。サイクル1のエリア予選の頃からMOを中心に練習をしてきましたが、ラクドスミッドレンジと互角に戦えることや、緑単やイゼットフェニックスといった、よく見るデッキに有利なのが良いと思っていました。インスタントの介入手段がないためアブザンパルヘリオンは少し苦手で、タフネス1が多いため波乱の悪魔を使うサクリファイス系が苦手です。
 自分にとって白単アグロが得意なデッキということもあり、兄弟戦争発売で立ち位置が極端に悪くならなければ今回のオープンイベントで使いたいと思っていました。幸いなことに発売後もそこまで白単アグロへのガードが上がることはなく、新カードによる強化もあったため、使うことを決めました。

2.デッキリスト

https://mtgmelee.com/Decklist/View/258418

4枚採用が多く、再現性の高いデッキ

 白単アグロは固定枠がかなり多く、自由枠と呼べるものは2枚程度。一般的その枠には《救出専門家》が採用されています。《救出専門家》は、1:1交換を軸にしているラクドスやイゼットフェニックスに有効です。しかし、対ラクドス戦は《墓地の侵入者》で墓地を追放されることも多く、クリーチャーが死亡する時にかわりに追放する常在型能力を持つ《苦難の影》の採用も増えてきたことで、墓地にクリーチャーが残りにくくなりました。対イゼットフェニックス戦では、メインボードでは強いのですが、サイド後はこちらが確実にサイドインする《安らかなる眠り》との相性が悪いです。それらの理由から、今回は《救出専門家》を採用しない方向で考えました。この自由枠は他のプレイヤーも色々工夫しているところで、《アクロスの英雄、キテオン》や《高名な弁護士、トミク》、《歴戦の神聖刃》、《スカイクレイブの亡霊》など、さまざまなアプローチがされています。今回、自分はその自由枠2枚を《石の宣告》1枚と23枚目の土地にしました。理由として、練習の過程で、土地2枚でキープして3枚目の土地を引かないと除去が打てずに負ける試合があったため、土地2枚の状態でも打てる除去として《石の宣告》を、3マナまで止まらず伸びるよう23枚目の土地を採用しました。土地を増やすことにより起きうるマナフラッドの受けに関しては、《変わり谷》に加えて《ミシュラの鋳造所》を増やすことで耐性を上げています。

3.採用カードについて

4 《不屈の護衛》
 1マナ2/1であり、中盤~終盤は、重要なクリーチャーを守ることができる。対象がいなくても生贄にすることができるため、このカードを対象にした《踏みつけ》や《些細な盗み》を立ち消えさせることができ、《砕骨の巨人》や《厚かましい借り手》などを進行中の出来事へ送らせないことができる。また、クリーチャー化したミシュラランドを選んでいた場合、クリーチャーではなくなった場合でも、生贄にすることで守ることができる。

4 《有望な信徒》
 1マナ1/2訓練。+1+1カウンターを取り除き、アーティファクトかエンチャントを破壊することができる。1ゲーム目から置物を破壊できる貴重なカード。《領事の旗艦、スカイソブリン》や《鏡割りの寓話》、土地にエンチャントされた《老樹林のトロール》や《エシカの戦車》、変わったところでは《不屈の独創力》で対象に取った宝物など。
 デッキの中のクリーチャーは、パワー2は多いがパワー3は少ないので、訓練によりパワー3になりにくい。他のクリーチャーを育てる時は訓練意識でサイズを上げると良い。

4 《徴兵士官》
 兄弟戦争からの新たな1マナ2/1。③W起動で、デッキの上4枚を見て、その中から3マナ以下のクリーチャーを1枚、手札に加えることができる。そのため、除去である《粗暴な聖戦士》、置物対策である《有望な信徒》、全体強化の《サリアの副官》などにアクセスしやすくなっている。特に《粗暴な聖戦士》とは相性が良く、4マナ構えてパスすることで損せず夜にすることができ、かつ手に入ったカードを含めて2枚呪文を唱え、昼に戻しやすい。

4 《光輝王の野心家》
 継続的なクリーチャー強化。《有望な信徒》との組み合わせで置物の処理を続けることができる。+1/+1カウンターを乗せる効果は柔軟性があり、タフネス2を3にすることで《踏みつけ》や《税血の収穫者》(血1個)圏外に、3を4にすることで、《神々の憤怒》や魔巧《焦熱の衝動》圏外に、4を5にすることで、《皇国の地、永岩城》や《引き裂く流弾》圏外にすることができる。

4 《サリアの副官》
 全体クリーチャー強化に加えて、自身も成長していくことができる。攻撃誘発で人間トークンを出す《輝かしい聖戦士、エーデリン》との組み合わせは抜群。《光輝王の野心家》と《サリアの副官》を出す順番は時と場合によるので、よく考えてプレイしたい。例えば、《踏みつけ》を露骨に構えられている時には、《サリアの副官》からプレイして確実に横のクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せ、相手が《砕骨の巨人》をプレイするなどでマナを使い、除去を構えていないタイミングで《光輝王の野心家》をプレイするなど。

4 《スレイベンの守護者、サリア》
 白単の強さを支えているカード。相手のクリーチャー以外の呪文を重くして動きを縛り、こちらが攻撃できるターンを増やす。先制攻撃があるため、サイズが上がると地上戦もしやすい。場にいることに意味があるので、できる限り優先してプレイすることを心掛ける。

4 《輝かしい聖戦士、エーデリン》
 白単の強さを支えているカード。自分のクリーチャーの数だけ攻撃力が上がる点突破力と、クリーチャー・トークンを生成する能力で面突破力がある。自分のクリーチャーの攻撃時に1/1の人間を攻撃している状態で生成する能力は、飛び道具を持たない白単唯一の疑似的な速攻1/1のクリーチャーでもある。
 相手のブロックを見てから、《変わり谷》などをクリーチャー化して打点を稼ぐことができる。タフネス4ということもあり、1ゲーム目はほとんど除去されず非常に心強いが、サイド後は引き裂く流弾などで処理されやすい。

4 《粗暴な聖戦士》
 追放除去内蔵クリーチャー。緑単のような除去の少ない相手に非常に強い。除去には弱いが、《鏡割りの寓話》のゴブリン・シャーマントークンなどを処理すると確定除去として使用できる。裏面は赤いため、《引き裂く流弾》や《害悪な掌握》といった色対策が当たらないが、人間ではなくなるため《サリアの副官》ではサイズが上がらず、白くないため《精霊への挑戦》の効果も受けないので注意。

4 《精霊への挑戦》
 コンバットトリックであり、除去に対してはカウンターであり、単色デッキには攻撃を全て通すエンドカードになる。ラクドスやグルールのようなクリーチャーの色が散っている相手には、コンバットトリックや除去に対するカウンターとして使っていく。プロテクションはダメージの軽減なので、コンバットトリックとして使用したところで《踏みつけ》を打たれると、《踏みつけ》の持つダメージを軽減できない効果によりダメージ軽減が無効化されることがあるので注意。

1 《石の宣告》
 元々はサイドボードだったが、1枚メインへ。メインの完全除去が少ないため、ラクドスの《黙示録、シェオルドレッド》や、緑単の《茨の騎兵》などの前に攻撃の手が止まって負けたことがあることも採用理由の一つ。最近は緑単やセレズニア天使のようなクリーチャーベースのデッキや、イゼットフェニックスの《帳簿割き》などは、同名クリーチャーが並ぶことも多いため、2枚追放することもよくある。同名追放能力で、天使・トークンや猫・トークンをまとめて処理が可能。同名追放はそのプレイヤーのコントロールしている同名クリーチャーなのでミラーマッチでも安心。メインに1枚入れたことで取れたゲームが2回あるので、入れて良かったです。
 メインに入る除去の他の選択肢としては、《巨人落とし》、《スカイクレイブの亡霊》など。《巨人落とし》は悪くはないが盤面へのインパクトが少なく、《スカイクレイブの亡霊》は強力ではあるが、除去された際に《精霊への挑戦》で突破しにくい青のクリーチャーを相手に与えてしまうリスクがある。

4 《変わり谷》
 土地兼人間。ミシュラランドの良さであるソーサリー除去が効かない他に、無色のため、ミラーマッチの際の《精霊への挑戦》や、ボロスヒロイックの《神々の思し召し》等をケアしてブロッカーとして残すことができる。  
 《サリアの副官》をプレイして、着地の誘発対応でクリーチャー化し、サイズを上げておくことができる。ラクドス相手には《踏みつけ》が当たらず、ほぼ全てのクリーチャーと相打ちが取れる3/3にすることを意識してプレイする。

2 《ミシュラの鋳造所》
 一般的な白単には採用されていない個人の調整。ラクドスのような1:1交換を多用してくる相手や、アゾリウスコントロールのような全体除去を有するデッキに対して、ミシュラランドは非常に効果的。攻撃している組立作業員のサイズを上げる能力も、《変わり谷》や重なった《ミシュラの鋳造所》のサイズを上げることができるため、攻撃を通すことに活用できる。アーティファクトクリーチャーなので、サイズを上げても《削剥》されるのには注意。個人的には気に入っているところで、3日間活躍して満足です。

2 《皇国の地、永岩城》
 土地兼除去。《スレイベンの守護者、サリア》《輝かしい聖戦士、エーデリン》、サイド後は《異端聖戦士、サリア》《傑士の神、レーデイン》でコスト軽減が可能。カウンターされず、プロテクション(色)で防がれない非常に強力な4点除去。

2 《アーデンベイル城》
 5マナで1/1の人間を生成する。主に相手が除去を増やしてくるサイド後に活躍する。出てくるのは人間なので、《サリアの副官》のサイズを上げることができる。

2 《シェフェトの砂丘》
 5マナ生贄で全体に+1+1修正をかける。主にサイド後に《婚礼の発表》との組み合わせで活躍する。ラクドスに対してはパワー3で攻撃を続けることが大事。

11 《平地》
 長らく10枚で調整していたが、最後のタイミングで自由枠から1枚追加した。《輝かしい聖戦士、エーデリン》や《婚礼の発表》を3ターン目にプレイすることは非常に重要なため、振れ幅のあるカードよりは土地を採用することで、マナスクリューでの敗北のリスクを減らそうと考えたため。《アーデンベイル城》のアンタップインに絡むため初手には欲しいので、初手7枚にある期待値を1より下回らないようにしたい。(下限は9枚で初手7枚の期待値1.05枚、今回の11枚だと1.28枚)


↓ここからサイドボード

1 《異端聖戦士、サリア》
 基本的にはアブザンパルヘリオン用のカードで、他にはアゾリウスコントロールのようなデッキや、《砕骨の巨人》が入っていないデッキに対してサイドインすることがある。アブザンパルヘリオンは減っていると考えていたので最後に1枚減らしたが、意識するなら2枚採用した方が良い。

2 《傑士の神、レーデイン》
 4マナ以上の非クリーチャー呪文が2マナ重くなる効果で、緑単の《大いなる創造者、カーン》や《収穫祭の襲撃》、アブザンパルヘリオンやグルール機体の《エシカの戦車》や《領事の旗艦、スカイソブリン》、アゾリウスコントロールの《放浪皇》《至高の評決》などのターンを遅らせることができる。また、不屈の独創力コンボやロータスコンボのような、重いスペルを使うコンボデッキにも強い。《スレイベンの守護者、サリア》と合わせることで効果はより大きくなる。
 また、裏面の《守護者の盾、ヴァルクミラ》は、相性が不利な《波乱の悪魔》対策を兼ねている。

3 《ポータブル・ホール》
 軽量除去。《ラノワールのエルフ》、《エルフの神秘家》からのスタートに後攻から追いつくために採用。その他、ミラーマッチやスピリットのような2マナ以下のクリーチャーを並べてくる相手にサイドイン。

2 《邪悪を打ち砕く》
 エンチャントを軸にしたケルーガファイアーズやセレズニアオーラ、タフネス4が多いセレズニア天使などが増えてきたため採用。ラクドスに対しても《黙示録、シェオルドレッド》と《鏡割りの寓話》のためにサイドインする。今回活躍したカードの1枚。

2 《安らかなる眠り》
 アブザンパルヘリオン、イゼットフェニックスなど、墓地を使うデッキ用。アブザンパルヘリオンを厚めに見るなら3枚にする。イゼットフェニックスには2枚で充分。

1 《石の宣告》
 追加の追放除去。クリーチャーデッキに対してサイドインする。《集合した中隊》を使うデッキは同名が並びやすいので、同名追放効果が活きやすい。緑単や同名が並びやすい環境なので《石の宣告》を選択したが、アブザンパルヘリオンのようなインスタントタイミングの除去が必要なマッチが増えるなら、《運命的不在》も選択肢になる。

4 《婚礼の発表》
 ラクドス、イゼットフェニックス、アゾリウスコントロールに対してサイドイン。このカードも《スレイベンの守護者、サリア》で重くなってしまうが、相手も《スレイベンの守護者、サリア》を倒さないと動きが取りにくいことから基本的には除去されるため、問題なく3ターン目に置けることが多い。表のトークン生成効果は《シェフェトの砂丘》と、裏面の全体強化は、《変わり谷》、《ミシュラの鋳造所》、《アーデンベイル城》と非常に相性が良い。

4.マリガン

 今回は、強い動きを目指して厳しめにマリガンをする、と決めて行きました。白単は、トップから火力で詰めることはできず、《集合した中隊》や《収穫祭の襲撃》のように展開力のあるカードも無く、PWによる継戦能力もありません。初手7枚と、デッキの上8枚程度を使ったゲームになるので、マリガンは非常に重要です。そんなわけで、今回気を付けていたことや、マリガンの目安のメモになります。基本的には、1マナクリーチャー、2マナクリーチャー(できれば《スレイベンの守護者、サリア》)、 《輝かしい聖戦士、エーデリン》を狙っていきます。あくまで私の基準としているものなので、参考程度に見ていただければ幸いです。

・土地1、5、6、7

 マリガン。土地1の時、あと1枚土地を引けば回りそうな手札はあるが、仮に2マナ目を引いたとしても、2マナのカードを毎ターン1枚ずつプレイしているだけでは相手のマナカーブ通りの動きよりも弱い動きになってしまうため、マリガンする。5枚、6枚、7枚は単純にカードが不足してしまうのでマリガン。

・土地4

 基本的にマリガン寄りで考えつつ、先攻で1マナクリーチャー、《スレイベンの守護者、サリア》、《輝かしい聖戦士、エーデリン》と動けるような手札ならキープ、ミシュラを含んでいるとなお良い。土地4キープする目安としては、そこから土地を2枚引いても勝てるくらいの手札の時と、2ゲーム目以降なら、サイドから入れた重要なカードが2枚以上ある場合。具体的には、ラクドスに対する《婚礼の発表》2枚や、アブザンパルヘリオンに対する《安らかなる眠り》と《傑士の神、レーデイン》など。

・土地3

 非常にバランスが良いので、できればキープしたい。ただし、マナカーブが埋まっていなければマリガンを検討。

・土地2

 大事なのはマナカーブと《スレイベンの守護者、サリア》、《輝かしい聖戦士、エーデリン》があるかどうか。あとは、1マナと3マナが多すぎないこと。1マナクリーチャーと《粗暴な聖戦士》みたいな手札はマリガン。

・ワンマリガン土地3キープ

 今回マリガンで気を付けたことの一つ。練習の時に、ワンマリガン後に1枚デッキボトムに戻す際、土地3枚から土地を1枚デッキボトムに戻し、土地2枚残しでカード4枚を確保することが多かったが、そのまま3マナ目が引けずに負けたり、3マナ目が無いと動きが非常に窮屈になることから、ワンマリガン後は土地3枚を残して3マナを確定させるようにした。

・相手の相棒

 《空を放浪するもの、ヨーリオン》や《巨智、ケルーガ》、《孤児護り、カヒーラ》の場合、《スレイベンの守護者、サリア》が効くことが多いため、《スレイベンの守護者、サリア》があればキープしやすく、無ければ探してマリガンも考える。《湧き出る源、ジェガンサ》の場合は、ボロスヒロイック、グルール機体、サクリファイス系、セレズニアオーラ、5Cニヴなど、バリエーションは多いが、やはり大半には《スレイベンの守護者、サリア》が効くため、あればキープ寄り、無ければマリガンを考えてもよい。

5.マッチアップ

 続いて各マッチアップメモ。サイドボーディングも正解が無く難しいのですが、今回は自分はこのような感じでサイドボーディングしました。

・緑単

先攻in 2《傑士の神、レーデイン》1《石の宣告》
先攻out 1《スレイベンの守護者、サリア》2《輝かしい聖戦士、エーデリン》
後攻in 3《ポータブル・ホール》2《傑士の神、レーデイン》1《石の宣告》
後攻out 1《スレイベンの守護者、サリア》2《不屈の護衛》2《徴兵士官》1《ミシュラの鋳造所》

 相手に除去が少ないので、重ねたくない《スレイベンの守護者、サリア》は1枚アウト。こちらが先攻の時は、強い動きを通していくためサイドは多くは入れず。2ターン目にマナクリーチャーを《ポータブル・ホール》するより、2マナのクリーチャーを展開したいため《ポータブル・ホール》も無し。《スレイベンの守護者、サリア》が置けると、《狼柳の安息所》や《ビヒモスを招く者、キオーラ》からの動きを妨害することができる。ゲーム中は、《領事の旗艦、スカイソブリン》を意識して、できることならタフネスは4を目指す。こちらが先攻の場合は相手のクリーチャーを除去しつつ押し切るイメージ、後攻は間に合わないことがあるため、《輝かしい聖戦士、エーデリン》の打点と《精霊への挑戦》に頼る。

・ラクドス

先攻in 2《邪悪を打ち砕く》1《傑士の神、レーデイン》4《婚礼の発表》
先攻out 4《精霊への挑戦》3《粗暴な聖戦士》
後攻in 2《邪悪を打ち砕く》1《傑士の神、レーデイン》4《婚礼の発表》
後攻out 4《精霊への挑戦》2《粗暴な聖戦士》1《平地》

 《粗暴な聖戦士》はゴブリンシャーマン・トークンが処理できること、相手が除去を打ち終わったあたりで1枚欲しいことがあるので少量残し。後攻の時は、相手の先攻3ターン目の《鏡割りの寓話》に対して出したいため2枚残し。
 入れた除去は、どんなに辛くても(勝つ時以外は)《黙示録、シェオルドレッド》と《鏡割りの寓話/キキジキの鏡像》以外には打たないようにしていた。練習の時に、《墓地の侵入者》や《砕骨の巨人》、《税血の収穫者》などに《石の宣告》を打って攻撃を通したりしてみたが、最終的に《黙示録、シェオルドレッド》と《キキジキの鏡像》の前に負けたため。
 プレイのイメージは、パワー3をたくさん作って全員で攻撃。《婚礼の発表》はこのプランに噛み合う。
 《傑士の神、レーデイン》は、《領事の旗艦、スカイソブリン》、《絶滅の契機》を遅らせることができ、《踏みつけ》が当たらず、《税血の収穫者》も血・トークンが2個必要になるため、倒されにくく強力。

・イゼットフェニックス

先攻in 3《ポータブル・ホール》2《安らかなる眠り》4《婚礼の発表》
先攻out 4《精霊への挑戦》4《粗暴な聖戦士》1《有望な信徒》
後攻in 3《ポータブル・ホール》2《安らかなる眠り》4《婚礼の発表》
後攻out 4《精霊への挑戦》4《粗暴な聖戦士》1《平地》

 《帳簿割き》、《氷の中の存在》、《若き紅蓮術師》などのために《ポータブル・ホール》を入れ、相手はピン除去を多く打ってくるので《婚礼の発表》を入れる。《神々の憤怒》《兄弟仲の終焉》などの全体3点火力は意識して展開する。

・アブザンパルヘリオン

in 1《異端聖戦士、サリア》2《傑士の神、レーデイン》2《安らかなる眠り》1《石の宣告》
out 3《精霊への挑戦》2《粗暴な聖戦士》1《徴兵士官》

 3ターン目の《大牙勢団の総長、脂牙》+墓地に機体は、ある程度仕方ないと割り切ってクロックを展開する。今の自分のリストは少しガードを下げているので、ガードを上げるなら《安らかなる眠り》を3枚にして墓地を封じ、《傑士の神、レーデイン》で《エシカの戦車》と《領事の旗艦、スカイソブリン》を重くして殴りきるプランが良い。天使・トークンや猫・トークンを《石の宣告》で一掃して総攻撃で勝つことがあるのは意識しておく。

・アゾリウスコントロール

先攻in 1《異端聖戦士、サリア》2《傑士の神、レーデイン》4《婚礼の発表》
先攻out 3《精霊への挑戦》3《粗暴な聖戦士》1《石の宣告》
後攻in  1《異端聖戦士、サリア》2《傑士の神、レーデイン》4《婚礼の発表》
後攻out 2《精霊への挑戦》3《粗暴な聖戦士》1《石の宣告》1《平地》

 きちんと1、2、3と動ける手札で、かつミシュランがあると良い。《放浪皇》と《サメ台風》を意識しつつ、できるだけ攻撃的に動いて、相手に余裕を持たせないことが大事。《精霊への挑戦》は《放浪皇》の-2能力を消したり、《黎明をもたらす者ライラ》や《夢さらい》を出された返しで総攻撃を通したりと活躍するので少量残し。

・白単アグロ

先攻in 3《ポータブル・ホール》1《異端聖戦士、サリア》1《石の宣告》
先攻out 4《スレイベンの守護者、サリア》1《輝かしい聖戦士、エーデリン》
後攻in 3《ポータブル・ホール》1《異端聖戦士、サリア》2《邪悪を打ち砕く》1《石の宣告》
後攻out 4《スレイベンの守護者、サリア》2《輝かしい聖戦士、エーデリン》1《平地》

 先攻有利なマッチ。後攻の時は、《輝かしい聖戦士、エーデリン》や育った《サリアの副官》を倒すために《邪悪を打ち砕く》を入れる。《ポータブル・ホール》は、《ポータブル・ホール》や《有望な信徒》で除去する、されるのを意識してプレイ(サリアの副官を追放しないなど)。後攻で逆転するのが大変なので、《婚礼の発表》を入れるなど色々試してみたが、しっかりとクリーチャーを展開して、《精霊への挑戦》を上手く使っていくことが大事。

・バントスピリット

先攻in 1《石の宣告》1《異端聖戦士、サリア》1《傑士の神、レーデイン》3《ポータブル・ホール》
先攻out 4《スレイベンの守護者、サリア》2《精霊への挑戦》
後攻in 1《石の宣告》1《異端聖戦士、サリア》1《傑士の神、レーデイン》3《ポータブル・ホール》
後攻out 3《スレイベンの守護者、サリア》2《精霊への挑戦》1《平地》

 飛行とのダメージレースになる。《スカイクレイブの亡霊》と《集合した中隊》を多く引かれると厳しい。マスト除去はスピリットが瞬速を持ち、コンバットを有利に進められてしまう《鎖鳴らし》。キープ基準は、1マナ2/1を2ターン目には3/2にできる手札を狙う。

・ロータスコンボ

in 1《異端聖戦士、サリア》2《傑士の神、レーデイン》3《ポータブル・ホール》
out 4《精霊への挑戦》2《粗暴な聖戦士》

 有利なマッチだが、相手から《至高の評決》《危難の道》《衰滅》《神々の憤怒》と、特性が違うスイーパーが飛んでくるので、ケアできるところはケアしていくのが大事。基本的には《スレイベンの守護者、サリア》を含むキープを目指す。《スレイベンの守護者、サリア》を帳消しにする《遵法長、バラル》の他、ブロッカーとしても優秀な《樹上の草食獣》のために《ポータブル・ホール》を入れる。

・グルール機体

in 3《ポータブル・ホール》1《石の宣告》2《邪悪を打ち砕く》2《傑士の神、レーデイン》
out 3《精霊への挑戦》3《粗暴な聖戦士》2《徴兵士官》

 《傑士の神、レーデイン》で《エシカの戦車》《領事の旗艦、スカイソブリン》《アクロス戦争》を止めながら戦う。《邪悪を打ち砕く》は《アクロス戦争》を対策できて優秀。

・ケルーガファイアーズ

in 1《異端聖戦士、サリア》2《邪悪を打ち砕く》2《傑士の神、レーデイン》
out 1《粗暴な聖戦士》4《精霊への挑戦》

 マリガンで《スレイベンの守護者、サリア》《輝かしい聖戦士、エーデリン》を探す。《一時的封鎖》を意識した展開が大事。余力があれば、《有望な信徒》でリング系除去を破壊できるようにしておくとよい。

・セレズニア天使

in 1《石の宣告》2《邪悪を打ち砕く》3《ポータブル・ホール》
out 4《スレイベンの守護者、サリア》2《徴兵士官》

 《翼の司教》《正義の戦乙女》がマスト除去。ライフ1まで行っても、一瞬で原点以上に回復されてしまうため、早期決着を目指す。《光輝王の野心家》や《サリアの副官》で序盤にサイズ勝負をし、《粗暴な聖戦士》で除去しつつ攻める。相手も《スカイクレイブの亡霊》や《ポータブル・ホール》で除去してくるため、上手く《精霊への挑戦》や《有望な信徒》を使って戦いたい。

・セレズニアオーラ

in 1《石の宣告》2《邪悪を打ち砕く》3《ポータブル・ホール》
out 4《精霊への挑戦》1《平地》1《輝かしい聖戦士、エーデリン》

 《スレイベンの守護者、サリア》キープを目指しつつ、呪禁以外は除去しながら攻める。オーラをつけるための土台を残さないようにクリーチャーでプレッシャーをかけていく。相手の《グリフの加護》は意識して、ダメージをスルーしすぎないように注意。《有望な信徒》と《光輝王の野心家》を揃えれるとベスト。

6.おわりに

 以上が今回白単アグロを使いながら考えていたことになります。ベスト8に入れたことで、次回のチャンピオンズカップファイナルの権利(と$300)を得ることができ、次はより上の大会に臨めると思うと嬉しいです。練習やデッキの調整に付き合ってくれたみんなありがとうございました。
 そういえば、MTGアリーナのエクスプローラーアンソロジー2で、《変わり谷》が収録されるようで嬉しい限りですね。ただ、MTGアリーナにはまだ《精霊への挑戦》が無いので、エクスプローラーでこのデッキが回せるのは先になりそうです。その日を楽しみに待っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

7.おまけ

週末の戦績

晴れる屋ラストチャンストライアル
R1 D×〇× ラクドスサクリファイス
R2 D〇×〇 イゼットフェニックス
R3 P〇×〇 ボロスヒロイック
R4 P〇×× ラクドス
R5 D〇×〇 ラクドス
R6 相手来ず
R7 D〇×〇 ラクドス
5-2(4-2)

パイオニアオープン1日目
R1 P〇〇 ラクドス
R2 P〇〇 ロータスコンボ
R3 P×× マルドゥパルヘリオン
R4 P×〇〇 緑単信心
R5 D×〇〇 アブザンパルヘリオン
R6 P〇〇 セレズニアオーラ
R7 D〇〇 バントスピリット
6-1

パイオニアオープン2日目
R8 D〇×〇 ロータスコンボ
R9 D×× ラクドス試作
R10 D〇〇 アゾリウスコントロール
R11 P〇×〇 白単
R12 P〇×〇 ケルーガファイアーズ
R13 D〇〇 ラクドス
5-1

QF D××グルールミッドレンジ

プレイヤーズコンベンション愛知2022イベントカバレージページ
https://mtg-jp.com/coverage/pcaichi22/


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