日記のすゝめ
日記やSNSはおすすめです。
正にnoteなんかはうってつけだと思っています。
学力が高い生徒と低い生徒、色々な違いはありますが、会話力と語彙力が高いです。
話が上手い下手とは違います。
逆に、学力が低い生徒はQ&Aがズレることが多いです。
「何の勉強をしましたか?」
『英語です』
「英語の中でも何の勉強をしましたか?」
『日本語を英語にする問題です』
「それは分かったんだけど、どの内容・文法の問題?」
『???いや、だから英語です』
こんな感じで会話が成立しないことが多々あります。
学力が低いから言語化できないのか、言語化できないから学力が上がらないのか。
正直それはどうでも良くて、言語化出来るようにトレーニングしていきましょうって話です。
そこでおすすめなのが日記です。
日記と言っても、毎日毎日違うネタを書き続けるのは難しいので、その日の授業レポートのようなものを書くと一石二鳥です。
授業の内容を思い出し、アウトプットすることで、記憶に定着するはずです。
更に、内容そのものだけでなく、先生の発言のモノマネなんかを取り入れると効果アップです。
ここまでが個人で出来ることです。
ここからは他人にやってもらえると嬉しいことです。
自分が書いた文章を他の人に見てもらってください。
他の人というのは、家族以外の人にしましょう。
内容のことも考えると、学校の友だち、しかも色々なタイプの友だちがベストです。
良くも悪くも、子どもは親の真似をして成長していきます。
親の語彙力が低ければ語彙力は増えにくいですし、親が常日頃疑問を持って過ごしていれば、よく考えるようになりやすいです。
子を思うなら、親は親で学習し続けた方がよいです。
とは言え、30、40過ぎて学ぶことが出来るなら、もう既にやってる可能性が高いので、難しいっちゃ難しいです。
親が使っていた言葉、例えば「確信犯」という言葉を真似して使った時に、正しい意味を知っている友だちがいれば、「その使い方おかしくない?」と新たな発見をすることになります。
親が100%正しい言葉の知識を持つことは不可能なので、意図的に他者の言葉とチェックに触れた方が良いです。
他者の言葉を入手するのが読書やテレビ。
他者にチェックをしてもらうのが日記やSNSです。
会話は同時に出来るので最高です。
色んなタイプの人にたくさん触れた方が良いのですが、少子化で地方の学校では1クラス20人程度はざらです。
人数で考えれば、現代の子どもたちは、言葉を手に入れる機会も、チェックしてもらう機会も減っていると言えます。
少し前に「『ごんぎつね』が読めない小学生たち」というセンセーショナルな記事が話題になりました。
葬儀の準備の場面にある
「大きななべのなかで、なにかがぐずぐずにえていました」
という一文に対して、先生が「鍋で何を煮ているのか?」という質問をした時の返答が衝撃です。
「死んだお母さんを消毒している」
「死体を煮て溶かしている」
など、小学4年生がこんな状態の様です。
言葉を知らない、使えない、とデメリットがたくさんあります。
1番のデメリットは「感情を表現できない」ことです。
赤ちゃんは言葉を知らないので、自分の感情を表現できず、泣くことしか出来ません。
大人になっても、語彙力が低い人は怒りっぽかったり、揉め事を起こしやすかったりします。
また、書かれていないことを補う能力も低いので、死体を煮て消毒する、などという発想に至ります。
近年で言えば、闇バイトの実行犯に、学習障害やグレーゾーンと呼ばれるIQに問題を抱える若者がリクルートされます。
子どもたちの言語力の低下は社会にとって大きな損失です。
子ども達が言葉を使いこなせないのは大人の責任です。
中でも保護者の責任は大きいですが、そんなことを言っていても問題は解決しないので、塾の講師として出来る限りのことをしていきたいです。
国語のみならず、数学、理科、社会でも、記述式の問題が増えています。
記述式の問題に対応できるように、コミュニケーションを大事にしてサポートしていきたいです。
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