縄文ポスター01

☆うちのバッチャ 全文公開☆ 夫の考えた究極のエコ

 青森放送のコマーシャルで、妙~に気になるというか、脳髄に残るフレーズがあったんです。
「買い物袋をエコバックに変える!(かけ声)それもエコ!」
「使わない衣類はセカンドステージへ!(かけ声)それもエコ!」
「♪そうそ私もエコライフそうそ私もエコラ~イフ~♪」

という、あの歌が気になるのです。
気になるのは私だけ……? と思っていたら、ケンさんもそれが気になっていたらしく、先日、カレー屋さんでカレーを食べながら、「そもそもエコライフというものは何か?」について話し合ってみました。

「あのよ、ストローって英語で、藁だばな? 昔はよ、飲み物とば、藁で飲んでたと思うんず」
「……藁で飲んじゃう! それもエコ!」
「お尻を拭かない! それもエコ!」

そうそ私もエコライフ♪ そうそ私もエコラ~イフ~♪……って、お尻を拭かないのは一体、何のエコにつながるのか……トイレットペーパーの節約でしょうか?

果たして本当に藁でジュースは飲めるのか。試しに、家に帰って稲藁でジュースを飲んでみたのですが。結論から申しますと、

稲藁でジュースは飲めませんでした。


がんばって吸ってはみたけども、吸えませんって。試そうと思って小屋を探せば藁が出てくる我が家の環境も頼もしいものがありますが、藁の入ったジュースというものは、見た目も味わいも、大変奇妙なものでした。ひょっとして、稲藁だからうまく吸えなかったのかもしれません。もしかして麦藁だったら、以外とスムーズに飲めたかも? 

試しにやってみたいエコというのが、私にはたくさんあります。シャンプーを使わずに石けんで頭を洗うとか、生ごみを土に埋めて堆肥にするとか。


そういうものをとりあえず試しにやってみたところ、何ら問題もなく軽く4~5年は実践できてしまっています。しかし、もっとエコな人になるとシャンプーは元より、石けんすら使わなくなると言います。

「基本は地肌の揉み洗いで、湯シャン!」


湯シャン……湯で、シャンプー……。それはもはや、シャンプーではないのかもしれません。生ごみも自宅で堆肥にしている家はなかなかエコな感じがするのですが、生ごみが出るようじゃまだまだなのです。究極のエコロジストの家では、生ごみが出ません。野菜は皮ごと、魚は骨ごと食べるのが極エコの人間なのです。

よく戦前の生まれの人が「りんごは芯まで食べたものだ」と語るのですが、わが家のバッチャは戦前の生まれでも、あればあるなりに暮らし、なければないなりに暮らすので細かいことは一切、考えていません。バッチャは便利な商品について疑うということを知らず、かえってピュアなので、ちゃんとシャンプーの後はトリートメントも欠かさないオシャレさんなのでした。


「あのね、極エコ(極左・極右・極エコ)の友達が言うには、お皿の油汚れはきれいに落ちる洗剤を使って洗い流すよりも、ティッシュかなんかで拭き取って、ゴミに捨てるのがエコなんだって。でもそうすると燃えるゴミが増えるじゃない? なんか他にやりようがないものかな? 土に埋めるとか……」


すると夫が言いました。


「お皿を洗わない! それもエコ!」


いやいや、ちゃんとお皿もお尻もきれいに洗って欲しいと、願ってやまないところでした。

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