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驚愕!マザラス星人の和風BGMの詳細判明!

1974年に放送されたウルトラマンレオの37話
『怪奇!悪魔のすむ鏡』にて使用されていた、
謎の和風BGMの詳細が判明いたしましたので、
ここに記載しておきます。

【そもそも謎の和風BGMとは?】

1974年に放送されたウルトラマンレオ37話の中盤、死んだ自分の娘にそっくりだという理由で登場人物の一人であるカオルを誘拐しようとしたマザラス星人は、逃げ込んだ鏡の中でウルトラマンレオと戦闘することになります。
その際に流れるのが、ウルトラマンレオのサウンドトラックにも収録されておらず、クレジットにも記載されていなかった『謎の和風BGM』と称されるものでした。

また、X(旧Twitter)での調査の他にもBGMをまとめているファンサイトもありましたが、そこでも『謎の和風BGM』『謎の歌舞伎音楽』とされているのみで、詳細は一切不明なままでした。

http://coolrip.b.ribbon.to/naha.cool.ne.jp/kamokumoe/L77/b_bgmmm.html
http://coolrip.b.ribbon.to/naha.cool.ne.jp/kamokumoe/L77/b_music.html
(別サイトです)

【BGMの正体と、発覚した経緯】


つい最近、Xで検索していたところ、このようなポストを目にしました。


そこで、2023年8月26日の20時半頃から配信されていたラジオ番組を調べてみたところ




長澤勝俊という人物が作曲したものであるらしいこと、

長澤勝俊 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E6%BE%A4%E5%8B%9D%E4%BF%8A



同時期に投稿されていたことから、謎の和風BGMは『人形風土記』という作品に由来するものであると推測しました。


また、その当時に聴取されていたまっはぱんだR( @mach_panda )様の証言から、ニコニコ動画に同番組のアーカイブがあることを確認いたしました。


動画時間1時間10分ごろから流れてくる曲は、まさしくあの、鏡の中の砂漠にて流れていた、正体不明の戦闘BGMであることが伺えます。



実は昭和ウルトラマンにおいて使用されているBGMが流用されているのは珍しいことではなく、近年ではウルトラマンタロウに登場した『うす怪獣モチロン』のテーマ曲の正体が、当時のフリーBGMを使用したものであると判明しています。
また、ウルトラマンレオという作品は他作品からのBGM流用も珍しくはありませんでした。
とはいえ、放送されてから現在に至るまで詳細が不明だったというケースは稀であると言えます。


【まとめ】

・ウルトラマンレオの37話にて使用された和風BGMの曲名は長澤勝俊氏が作曲した『人形風土記』である。


【最後に】
子供の頃にビデオで視聴し、強烈な印象を与えてくれたウルトラマンレオ。あまりに恐ろしいツルク星人、大躍進を遂げたセブンガー、ビジュアルが強烈なアシュラン、「レオ兄さん」としか言わないアストラ、やたら治安の悪いウルトラ兄弟たち、言わずもがなのシルバーブルーメ。全体的に暗い質感でありながら、演出や表現に挑戦的な作風を感じる37話。そのいずれも、私の思い出であり、宝物です。曲名も作曲者も不明のまま詳細を探し続け、今回ついに記事に纏めるほどに捜査を継続できた原動力は、紛れもなくウルトラマンレオという作品あってのことでした。また、詳細を記事にまとめる許可をいただけたこと、完全に手探りの状態から確かな手応えが得られるほど捜査に尽力してくださった まっはぱんだR(@mach_panda)様には、この場を借りて深く感謝の言葉を申し上げます。






【余談】
筆者が一番好きなレオ怪獣はサタンビートルです。
令和の世に復活してくれないものか…。

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