見出し画像

採用のルールを理解しよう!(人材紹介編)

採用インフラ工務店を3月1日にリリースし、驚くほど快調な滑り出しに、完全に忙殺されている今日この頃。共有したいことがあったので、noteをまた書いてみようと思います。この1ヶ月で営業中に話した内容なのですが、意外と知らない人も多いかも?と思ったので。

採用のルールを理解しないと、
適切な打ち手は打てないという話
(人材紹介編)


今回は人材紹介という採用手法におけるルールの話です。

目次
1、構造(ビジネスモデル)を理解しましょう
2、こんな感じのやりとりが行われている
3、注意すべきことはこれだ!

1、構造(ビジネスモデル)を理解しましょう

まずは図から。

人材紹介のビジネスモデルはリクルートっぽくリボン図で書こうと思ったのですが、こっちの方がわかりやすかったので、そうしました。

要は求人企業転職希望者の間に入っているのが転職エージェントな訳です。これだけ見るとうん、普通ですね。

一応、ちょっとだけ説明すると、※図の順番変だったので、わかりやすく書きます。

<転職希望者起点>
④転職希望者がホームページか、データベースか、友人紹介などを経由して転職エージェントに登録
②転職エージェントの中のキャリアアドバイザー(CA)という役割の人が登録があった人の話を聞いて、求人情報を提供

<求人企業起点>
①求人企業が転職エージェントのリクルーティングアドバイザー(RA)という役割の人に自社の求人を依頼する。決定(入社)した時に年収の30%とか35%とかをもらう契約が主。
⑤求人企業のニーズにマッチした人を転職エージェントが紹介する

<選考プロセス>
③⑥求人企業が転職希望者を選考。転職エージェントはその調整やそれぞれへアドバイスを。最終的に求人企業が内定出して、転職希望者が応諾すれば決定。入社したタイミングで転職エージェントにはちゃりーん。

ということで、超絶簡単に説明しましたが、ビジネスモデルを理解するには十分だったりします。あとはどうやって?とかの各論が大事になってくる訳です。

2、こんな感じのやりとりが行われている

こちらも図からいきます。

転職エージェントの中身です。
上の説明でも書いたのですが、
 ・リクルーティングアドバイザー(RA):採用企業担当
 ・キャリアアドバイザー(CA):転職希望者担当
っていう主に2種類の役割の人がいます。

大手のリクルートキャリアやパーソルキャリアはざっくりこれらば分業制。それより小さい会社のほとんどが両方を担当してたりします。

で、どんなやりとりがあるのかっていうと、こんな感じ。

<RA→CAに向けて>
・この人どんな人?
・この人の併願状況は?
・この人が転職している上で大事にしていることは何?
・この人の意思決定のポイントは?
・希望年収は?
・懸念事項は?
<CA→RAに向けて>
 ・この会社どんな会社?
 ・社長の経歴は?
 ・上司ってどんな人?
 ・求人背景は?
 ・どんな風土?
  ・部署の構成人数は?
 ・部門ってどう分かれている?
 ・競合優位性は?強みは?
 ・どんな人がどんな理由で入社している?
 ・年収いくらまで出る?
 ・転勤の頻度は?
 ・離職率は?
 ・平均年齢は?
 ・面接でのポイントは?

ちょっと恣意的な部分もありますが、聞かれる質問の数を列挙しただけでも、RAの方が大変なのが転職エージェント業なのです。いやいやいや、というご意見はごもっともなのですが、基本的にはそうなんだよっていう理解が人事としては正しい行動に繋がると思います。ついでに言うと、CAは履歴書書かないですが、RAは求人票を企業ではなく求人の分だけ書きます。なので仕事量がそもそも違うんですよね。。。


3、注意すべきことはこれだ!

まあよく考えたらわかる結論なのですが、企業の経営者、または人事の方に言いたいのです。

目の前で話をしているRAは
転職希望者を担当するCAではない

※しかもRAは前述の通り、超忙しいのです


すなわち何が言いたいのかと言うと、人材紹介業、転職エージェント業とは壮大な伝言ゲームを繰り広げている業界なのだと。

大手の転職エージェントだと、いくらシステムがあるといっても
2万社、10万人の間にRA、CAが挟まっているのです。
ものすごい細い糸と糸を繋げる、まるで奇跡のような仕事をしています。


無理です。


だから何が言いたいのかって言うと、


求人票は人事が書きましょう。


そうすれば壮大な伝言ゲームの中で、経営者の、人事の言いたいことが少なくとも文字ベースで転職希望者に届きます。
もちろんスペックや仕事内容だけじゃダメです。欲しい人材が”なぜ”うちを受けてくれるのかを考え、その答えを求人票に書くのです。


<結論>
人材紹介業とは基本的に壮大な伝言ゲームを繰り広げている業界です。
だから情報を制するためにも、求人票は求人企業が書きましょう。


※最後になりますが、弊社・採用インフラ工務店では求人票を書くためのコンサルティングやライティングを行っております。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?