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ふたたび、自分のイラストを描いた話


自画像イラストを頑張って描くも、不評が殺到

 2023年秋頃、アイコンを自画像にしました。
 デジタルイラストのソフト・CLIP STUDIOを使って、写真を元に描きました。
 下描きと着色で、4日ほど時間を要しました。
 苦労の末に完成して、「念願だった、自分のイラストができた~!」と喜びました。

 しかし、問題が浮上します。
 多くの人が、上のイラストにいい印象を抱きません。
 以下、面と向かって言われたコメントです。
 ・「実際より目が小さい。似てない」
 ・「お堅い印象を受ける」
 ・「男性かと思った」
 ・「雰囲気が違う。本当に明希さんのアカウントか、疑った」

 たくさんの人から不評が寄せられたため、描き直すことを決めました。

イラストの本を参考に、CLIP STUDIOで描く

 前回のイラストと同じ、デジタルイラストのツール「CLIP STUDIO」を使用しました。
 主な手順は、以下です。
1 レイヤー(透明な紙のようなもの。下描き、人物、背景などを分けて描く)を作り、鉛筆ツールで頭と体のアタリを付ける(アタリのレイヤー)。
2 別のレイヤーを上に重ねて、曲線ツールを選択する。
アタリに沿って服を着せたり、髪型や顔のパーツを曲線で描く(下描きのレイヤー)。
3 アタリのレイヤーと下描きのレイヤーに別のレイヤーを複数作る。
服、髪型、顔のパーツなどをそれぞれのレイヤーに分けて、塗りつぶしツールで色を付ける。
4 目の上、頬、口周りに、ペンツールで化粧を施す。
5 一番下にレイヤーを作り、キラキラした模様を施す。
6 アタリのレイヤーを消す。
7 色のはみ出し・塗り残しなどがないか、確認する。

 特に大事なのは、アタリのレイヤーと下描きのレイヤーです。

アタリのレイヤー

 初めに描くアタリは、イラストの本を見ながら描きました。
 アタリは、どこに頭や体を描くか、どこに目や鼻のパーツを描くか、大まかな位置決めのことを言います。
 頭の位置と体の位置を、それぞれ円を作って決めます。
 頭の円に十字を引いて、目・口・耳の位置を決めます。
 体の円の中では、胴体と足をそれぞれ同じ長さで描きます。
 最終的に、頭、顔のパーツ、胴体、手足などの位置が、決まりました。

下描きのレイヤー

 次に描く下描きは、アタリの上から別のレイヤーで描きます。
 曲線ツールを使うことで、手描きにありがちな線のブレを防ぐことができます。
 曲線ツールで、私の特徴を取り入れていきます。
 髪型はショートで、分け目を曲線で表現しました。
 顔のパーツは、他の部分より細い曲線ツールを使います。
 体には、シャツとパンツスーツを着せます。
 スーツの襟には、バッジを表す丸を描きます。
 三頭身で頭でっかち、幼児体型のキャラクターが、見えてきました。

色を塗っていく

 あとは、塗りつぶしツールで着色していきます。

 全て塗った後で、顔にアイシャドー、リップ、チークの色を入れます。
 具体的には、ペンツールに切り替え、目の上を水色でなぞり、口の周りをピンクで囲み、頬にピンクでギザギザの線を描きました。

 背景は、キラキラした模様にします。

完成したイラストを見て思ったこと

 完成して思ったことは、「これなら似ている似ていないは問題にならなそう」ということです。
 三頭身にデフォルメしたことで、本人とそっくりかの判断が付かなくなり、「似てない」「雰囲気が違う」という不評を回避できます。

 また、「親しみを持ってもらえそう」とも思いました。
 真面目なスーツも、幼児体型のキャラが着ると柔らかい印象になります。
 顔のパーツにお化粧を施したことで、女性であることが分かります。
 「お堅い」「男性かと思った」という不評は、起きないでしょう。

色違いバージョン

 前回のイラストで受けた不評を、回避できそうです。

まとめ

 前回のイラストが4日ほどかかったのに対し、今回のイラストは約4時間しか要しませんでした。
 実際に描いてみて、イラストは奥が深いと実感しました。
 色んな人物や物事を、今回の手法を応用して描いていきたいと思います。

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