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湯河原温泉を楽しんで、商標を調べた話


数日前の思い付きで、湯河原へ

 連休があると、「近場でも日帰りでもいいから、普段行かない所へ行きたい」と考えます。
 東京から近い神奈川県の西部辺りで検討し、湯河原に決めました。
 湯河原での行きたい場所とアクセス方法、予算などを決めたのは、連休のわずか数日前でした。

日帰り温泉とB級グルメなら、節約しながら楽しめる

 温泉地へ行ったものの、今回は旅館には泊まりませんでした。
 それでも温泉には浸かりたいので、日帰り入浴施設を利用しました。
 湯河原駅から温泉街の坂道を約50分上った先に、目当ての施設がありました。

日帰り温泉『こごめの湯』


 湯河原温泉の泉質はアルカリ性で、「美人の湯」と呼ばれています。
 肌への刺激が少なく、冷えがちな季節でもよく温まりました。
 露天風呂からは高い木々が茂る森が見え、目を休めることができました。

 また、湯河原はB級グルメ「担々焼きそば」で有名です。
 豆板醤や練りごまを使用した、ピリ辛の焼きそばです。
 駅の近くには、提供するレストラン(主に中華料理店)が点在しています。


担々焼きそばを提供する『餃子ショップ』


 その中から、昭和の頃からやっていそうな町中華の店を選びました。
 担々焼きそばは、まろやかなソースと辛い豆板醤が縮れ麺に染み込み、後を引く美味しさを生み出していました。
 古めかしい店構えとは対照的に、斬新な味わいです。

 この他、雄大な流れの不動滝や、川のすぐ横を散策できる万葉公園にも寄りました。
 日帰り温泉とB級グルメを選んだことで、大金を出さずとも温泉地を堪能することができました。

「湯河原温泉」は商標登録されている

 ところで「湯河原温泉」は、湯河原温泉旅館共同組合によって、商標登録されています(商標登録第5013723号)。
 商標の中でも特殊な、地域団体商標に当たります。

 通常、地名(湯河原)+サービス名(温泉)の組み合わせは、「ひとり(一社)に独占させると同業者が使えなくて困る」「そもそも誰の商標か分からない」という理由で、登録できません。
 その一方で、ご当地ブランドの保護は重要性を増しています。
 そのため、地域団体商標の制度が設けられ、一定の条件をクリアした場合は、地名+サービス名の商標の登録を認めています。


河津桜が咲いていた


 「湯河原温泉」の指定役務(商標を使うサービスの範囲)は、「湯河原温泉地区における温泉浴場を有する宿泊施設の提供。」と「湯河原温泉地区における温泉浴場施設の提供。」です。
 「温泉」をサービスとして表すと、このような表現になります。

まとめ


湯河原温泉街の一角


 連休に、東京近郊かつお財布に優しい方法で、非日常を楽しめました。
 もっと歳を重ねたら、高級温泉旅館に泊まって豪華な食事を取ってのんびりする、そんな旅もしてみたいですね。

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