見出し画像

北陸新幹線延伸&ハピラインふくい開業と、商標の話


北陸新幹線が敦賀まで延伸、ハピラインふくいが開業

 2024年3月16日、北陸新幹線の金沢~敦賀が開業しました。
 福井まで、東京から乗り換えなしで行けるようになりました。
 北陸3県で唯一新幹線が通っていなかった福井県が、一気に近くなった気がします。

 また同日、新幹線と並行するJR北陸本線が、第三セクターのハピラインふくいになりました。
 「ハピライン」は、2021年末から2022年1月に行われた公募で決まった名称です。
 福井県の「ハピネス」と、鉄道の「ライン」が、由来となっています。

「ハピラインふくい」は商標登録されている

 「ハピライン」、親しみやすい響きですね。
 「ハピラインふくい」関係の登録商標を調べると、文字商標(商標登録第6571631号)と、ロゴ付きのもの(商標登録第6634849号)があります。
 指定役務(商標を使用するサービスの範囲)には、「鉄道による輸送」のほか、「飲食物の提供」(レストラン事業)や「飲食料品の小売等役務」(デパートやスーパーの事業)も含まれています。

 文字商標の方は、「ハピラインふくい」決定の発表を控えた2022年 3月22日に、出願されました。
 先に商標権を取得して悪用しようとする第三者を排除するため、公に知られる前に新名称を出願したと考えられます。

「ハピラインふくい」は便利な制度を活用して商標登録された

 商標を特許庁に出願すると審査が行われ、問題がなければ登録されます。
 審査には、大体半年~1年かかります。
 既に商標を使って商品を売ったりサービスを提供している人にとっては、長期間です。
 
 しかし、審査期間を短縮できる、便利な制度があります。
 「早期審査」制度です。
 一定の条件を満たした場合は、審査の期間を約3ヶ月、早ければ1か月に縮めることができます。

 3種類の条件があり、どれか一つに当たれば認められます。

https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shinsa/soki/shkouhou.html

 「ハピラインふくい」の2件の商標の場合は、
・出願人である株式会社ハピラインふくいが、出願商標「ハピラインふくい」をサービス「鉄道による輸送」について使用の準備を相当程度進めている
・指定役務を、所定の基準に合う表現(「類似商品・役務審査基準」に掲載された表現等)のみにしている
という条件を満たしたため、早期審査を受け約3ヶ月で登録されたと想定します。

まとめ

 鉄道好きの友達数人が、北陸新幹線延伸日に早速乗りました。ハピラインふくいに乗った知人もいます。
 私も、北陸新幹線とハピラインふくい、どちらも乗りに行きたいです。


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?