うそんこ地学事典 3. あんざんがん

遠い昔、まだ地球には陸地がなく、地球は果てしのない海に覆われていた。ところが、ある日海底からマグマが噴き出し、大噴火が起こった。海底の火山は噴火のたびに高く大きくなり、ついに海面から突き出し島となった。地球で最初の陸地の誕生であった。地球で陸地が誕生したことを聞いて喜んだのは、隣の火星や金星だった。火星は、「陸地の誕生おめでとう。子育てが大変だったら、いつでも加勢にいくよ。」と言い、金星は「いやぁ、めでたい。もっと大きくなったら、金星にも遊びに来んせい。」とお祝いを述べた。この最初の陸地は、現在の西之島新島のように、薄い地殻の下で出来たマグマから噴出したので、比較的すっと噴火することが出来た。「火星さん、金星さん、ありがとう。新しい陸地は、薄い地殻のおかげで、すっと出てきてくれて、比較的安産だったよ。きっとマグマのケイ酸の成分が57〜63w%だったからだね」と地球は火星と金星にお礼を言った。それから、地球では、ケイ酸の成分が57〜63w%の火山岩を安産岩と呼ぶようになったが、最近は文部科学省が、マタハラに配慮して、安山岩と表記するように指導している。