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ワッキー教授のひとりごと 1. 心の渇き  

地球の海の水をすべて飲み干しても、私の渇きは治らない。せいぜい毎日1リットルの水を飲むのが精一杯だ。でも、この世に別れを告げるその日まで、その程度の水を飲み続けるつもりだ。私の渇きは、心の渇きで、世の中に隠れている何かなのだ。世の中には、分からないことが多すぎる。だから、そのわからないことをひとつひとつ明らかにしたいのだが、新しく何かを知ると、必ず新たな疑問が生じる。だから、知りたいことは、尽きることがないのだ。

私は、無知であることに、この歳になって気づいたのだ。その無知をなんとかしたくて、ウズウズしている。それが、私の心の渇きの原因だ。丁度18歳で、大学に入ったばかりの自分に戻ったようだ。あの頃と同じような心の渇きを覚えている。でも、少し違うのは、その渇きは、限られた人生では、癒せないことを今は知っていることだ。だから、焦ることなく、最後のあがきをする覚悟ができている。

この「ワッキー教授のひとりごと」シリーズでは、そのあがきをボチボチと掲載していく予定である。