第71話 シンプルかつベーシック「世界のカップヌードル 地中海の漁師風 魚介仕立てのペペロンチーノ」
ペペロンチーノ。もはやこれに説明は不要であろう。
ニンニクと唐辛子に爽やかなオリーブオイルが香る、シンプルでありながら奥深い味わい。
「世界のカップヌードルシリーズ」に、このペペロンチーノのラインナップがあると知り、ずっと探していたがなかなか見つけると事ができないままでいた。
ある日、スーパーで雑貨を買うついでに食品コーナーを覗くと、ついに見つけたのである。
「地中海の漁師風 魚介仕立てのペペロンチーノ」と。
話は脱線するのだが、地中海料理は健康に良いと言われる。野菜と果物を主に、魚介、そしてオリーブオイルを使った料理だ。魚やオリーブオイルに含まれる不飽和脂肪酸は動脈硬化や血栓(血管内で血が固まる)を防ぎ、脳卒中や認知症のリスクを下げることができるのだ。と、昨日、患者さん向けのミニ講座で栄養士さんが教えてくれた。
カップヌードルにそのような健康への期待は望むべくもないのは十分承知の上、さっそく食べてみたい。
フタの上にはオリーブフレーバーオイルが添付されている。オリーブフレーバーか…。オリーブオイルではないのか?まあそれはよいとして、具はタコ、キャベツ、カニカマ、唐辛子、フライドガーリックなど、シーフードヌードル風だ。
お湯を注いで3分待ち、開封。ニンニクの香りが漂う。今日は最初からオイルを注いでから食べることにする。
スープは茶色いクリアだ。まずは一口。さっぱりとしたオリーブオイルの塩ベースのスープに、軽い辛味、そしてニンニクの香りが鼻に抜ける。しっかりとしたペペロンチーノだ。しかし、これまでペペロンチーノと言えばパスタで、スープとして飲んだことがないので変な感覚だ。
唐辛子の旨味も感じるが、辛さは大したことはない。
麺は普通のカップヌードルの感じだ。パスタのペペロンチーノはオイルの絡んだ麺をツルツルと食べるのわけだが、この辺はさすがに全く違う感じだ。ここは完全にカップヌードル感だ。
世界のカップヌードルという面からみると、ペペロンチーノ自体がしっかり日本の食生活になじんでいるので、それほど異国感は感じなかった。当然だが。
シンプルかつベーシックな感じで、変化球フレーバーというよりレギュラー感のある味にも感じられた。やはりそれはペペロンチーノが持つ安定感によるものなのだろう。
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