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太ると病気になりやすい?~脂肪がたまるとやばい病気になる~

会社の検診などでメタボリックシンドロームの検査として腹囲を測られることがあります。肥満になると病気の可能性が高くなります。肥満予防が病気の予防の第一歩です。

ところで太ることで病気になりやすいのはなぜでしょう。

太ることの本質は、余分にとった糖質や油分が細胞に溜まることです。

細胞は本来、糖分や脂分の分解をコントロールする働きがあります。

そのコントロールする働きは、細胞が出すアディポサイトカインという化学物質で行われます。

脂肪が細胞内に溜まりすぎることで、細胞は狂ってしまい、アディポサイトカインの出方が狂ってしまいます。

生活習慣病の予防が大切といわれるのはなぜでしょうか。

実は生活習慣病自体は無症状です。ですが、その後に起こる病気が問題なのです。

糖尿病は、それ自体は無症状ですが、進行すると合併症として体中の細かな血管が壊れてしまいます。目の血管がこわれ失明、腎臓が働くなる腎不全になると体に溜まった毒物を出すことができず、毎日のように病院通いになります。足などが腐り、最悪の場合、切断というケースもあります。そして認知症になる可能性も高くなります。

細胞が狂うということはアディポサイトカインがうまく働かないということです。

では、アディポサイトカインがうまく働いているとはどんな状態なのかを確認します。

アディポネクチンは高血圧や糖尿病などにならないように、体をコントロールしている物質です。

脂肪がたまると善玉アディポサイトカイン働かなくなったり、悪玉アディポサイトカインが暴走してしまいます。

善玉アディポサイトカインは、生活習慣病にならないように体をコントロールしている物質です。

レプチンは脂肪がたまれば食欲を抑えますが、脂肪がたまりすぎ、働きが悪くなると、食欲を抑える機能を損ない、結果的に食べすぎから起こる病気を起こしてしまいます。

アディポネクチンが働くと血管を修復します。しかし、これがうまく働かなければ、血管の修復ができず、動脈硬化が進み、高血圧、脳こうそくや脳出血につながります。

悪玉アディポサイトカインは通常ではあまり働きませんが、異常により活発に働くようになります。

TNFαは血糖を下げるインスリンの働きを妨げます。つまり、糖尿病になりやすくなります。

PAI1は血栓=血の塊ができやすくなる作用を持ちます。血が固まりやすくなると脳の血管が詰まりやすくなります。その結果、脳梗塞になりやすくなります。

アンジオテンシノーゲンが異常に働くと血圧が上がります。血圧が上がると血管の痛みがひどくなり、脳梗塞や脳出血になりやすくなります。

今回は少しややこしい話でしたので、改めて見直します。

太る=細胞に脂肪がたまることで、体の調整機能が狂います。すると高血圧や高血糖になりやすくなり、その後に脳梗塞や糖尿病などの重大な病気なりやすくなります。高血圧や糖尿病が無症状だからと言って軽視しないことが大切です。

参考記事

イラスト

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こうのかみ

病院でリハビリ指導&地域で講演をしています。主な分野は認知症、高次脳機能障害、メンタルヘルス、運動、食事など。作業療法士。
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