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SiMA 1st single『Overdrive』

映像制作を生業にして生きている僕ですが、映像の種類の中でもミュージックビデオは、僕がいつも撮影したり編集したりしているものとは、少し違った分野です。
でも、仕事として映像制作をしていくにあたって、必ずいつかはやってみたいと思っていたものでもあります。

いいですもんね、ミュージックビデオって。

実は、高校時代の友人がやっていたEDDYというバンドの「my home」という曲のミュージックビデオを、ドキュメンタリーテイストに撮影して編集したものが、もう十年も前に公開されています。
その頃の僕は、その形でしかミュージックビデオを作ることができず、その時の自分ができることをして必然的に出来上がったもので、ゼロから構築して作り上げたものではありませんでした。(結果的にそのミュージックビデオは、自分が作った映像の中で一番多く再生されたものになっています。)

今回作り上げたSiMAくんの「Overdrive」という曲のミュージックビデオは、必然的に出来上がったものではありません。僕の持てる撮影の仕方や、いままで培ってきたものをどうやってこの曲に表現するのか。方法は「my home」を作った時から考えると無限大にあって、仕上がりをどうするのかは、僕の撮り方、編集の仕方ひとつで全く別のものになる状態での取り組みでした。

現状、僕のできる映像制作の方法。
そしてSiMAくんが今、このタイミングで「Overdrive」を作って僕に映像制作を依頼してきたこと。
このふたつだけでも、今回の仕上がりになる可能性は「奇跡」だったと思います。
たくさんの人々が生活する世界で、奇跡はいろんな場所で毎日起こっているので、僕は決して奇跡が特別なことだとは思いません。
ただ、SiMAくんや僕自身が積み重ねてきた、いろんな出来事や経験によって、誰もがたどり着けないいい感じの奇跡にまで、なんとかたどり着けたんじゃないかと思っています。

曲やLIVEを見た人はわかるとおもいますが、SiMAくんの持つポテンシャルは図りしれません。
見てるだけでワクワクさせてもらえます。
3年以内にフジロックにも出るかもしれないし、このミュージックビデオも100万回再生されるかも知れません。(これは誰かが言っていました。)
そんな奇跡みたいな、普通の出来事が、起こるかもしれないなぁと、彼は思わせてくれます。

公開されることが到達地点ではなく、これから、このミュージックビデオがあったから起こっていく、奇跡みたいな出来事を、僕は楽しみにしています。

1st singleリリースおめでとう。
2020年12月15日 山本健太


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