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賢者おじさん

 主人公に適切なタイミングで助言を与えたり、導いてくれる賢者的な役割のおじさんの映画がすきだ。ベスト・キッド。スターウォーズ。ニュー・シネマ・パラダイス。グッド・ウィル・ハンティングは魅力的なおじさんがたくさん出ている。

ヒーローが道に迷った時にちゃんと叱ってくれ、才能を信じて伸ばし優しい目で見守ってくれる。時には、知恵や新たな力や贈り物を授けてくれる。ありがたい存在だ。

 昨日、久しぶりに「あの頃ペニー・レインと」を見た。ロックンロール。ドラッグ。グルーピー。の三拍子そろった70年台の青春映画だ。主人公の少年は15才でロックジャーナリズムの世界に飛び込む。音楽雑誌「ローリング・ストーン」からの依頼の原稿が書けないプレッシャーから、ロック雑誌「クリーム」の編集長に電話で相談すると彼は少年をこう励ました。

「偉大な芸術は罪悪感や憧れから生まれる」

その甲斐があり、少年は素晴らしい原稿を完成させた。メモしたくなるような、いい台詞だった。

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