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ドラマ『知らない人んち(仮)』第1話

○一階・和室

きいろが振り向くとプリンを持ったキャンが立っている。

キャン「きいろちゃん、プリン好き?」

キャンに駆け寄るきいろ。

きいろ「えっ?プリン大好き」

キャン「じゃあ一緒に食べよう」

きいろ「わーい」

リビングに向かう、きいろとキャン。


○一階・リビング

プリンを食べているキャンときいろ。

きいろ「わあー美味しい」

キャン「でしょ。このお店のプリン好きなんだ」

きいろ「幸せ」

キャン「きいろちゃんは何で黄色が好きなの」

きいろ「なんか黄色って落ち着くじゃないですか。見てるだけで楽しい気分になれるって言うか」

キャン「いいね」

きいろ「あの、この家って子供いるんですか?」

キャン、スプーンを持つ手が止まる。

キャン「えっ」

きいろ「玄関に三輪車ありましたよね」

キャン「ああ‥」

ジェミがリビングにやって来る。

ジェミ「わたしも食べようかな。少し頂戴」

キャンのプリンを一口食べるジェミ。

ジェミ「おいしい」

キャン「ねえ、玄関の三輪車って誰の?」

ジェミ「ああ、あれ親戚の子供の三輪車だよ。乗る?」

きいろ「乗らないですよ。私ここの家の子供の三輪車かと思いましたよ」

ジェミ「そんなわけないじゃん」

きいろ「あー美味しかった。プリンごちそうさまでした」

きいろ、和室に戻る。

顔を見わせるジェミとキャン。


○一階・和室

きいろ、スマホのカメラを回し喋る。

きいろ「えー。この家の子供がどこに行ったのかを引き続き探ってみたい思います」

スマホのカメラを止めるきいろ。

きいろ「事件の匂いがするぞ」


○二階・廊下

スマホのカメラを回しながら☓のテープの貼られたドアに近づくきいろ。

きいろ「えー私はこの部屋があやしいと思っています」

ドアを恐る恐る開けようとするきいろ。

下からチャイムの音が聞こえる。

ハッとするきいろ。


○一階・玄関

キャンがドアを開けるとダンボールとスーパーの袋を抱えたアクが立っている。

キャン「買えた?」

アク「これだけあれば大丈夫だろ」

きいろ、玄関前にやって来る。

きいろ「おかえりなさい」

ダンボールを後ろに隠すアク。

キャン「きいろちゃん、これからご飯だよ。一緒に作ろう」

きいろ「えー何作るんですか?」

キャン「何食べたい?」

キャン、きいろの背中を押しキッチンへ向かう。

きいろ、後ろを振り向きアクを見る。

アク下を向き、きいろから目をそらす。


○二階・男子部屋

梱包資材やダンボールが山積みになっている。

一人でダンボールの組み立て作業をしているアク。

スマホが鳴り、スマホの画面を見るアク。

アク「おっ、依頼きてる」




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