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ポチと一緒

実家のポチがしんだ。
15年生きた。犬の年齢にしたら大往生だ。我が家は悲しみに包まれた。

ポチを失くして犬の愛の大きさに気付かされた。外に出かけると私の姿が見えなくなるまで、いつも見送ってくれた。

毎日、つらくてたまらない。

しばらくして、インターネットでロボット犬のモニターを申し込んだ。
数日すると鋼鉄の犬がやってきた。犬はぺこりと挨拶をした。

次の日から、毎朝決まった時間に起こしてくれるようにタイマーをセットした。わんわんと起こしてくれる。懐かしい感覚がした。

それから私達はどこへ行くでも一緒だった。犬のために洋服を作って上げたり、錆びない様に高級オイルを差してあげた。

ただ一緒にいるだけの幸せ。
黄金のような日々だった。

モニター期間が終了して犬は我が家を去る事になった。別れの日、私は大声でおもわず「ポチ」と叫んだ。ポチも私の声に応えて尻尾を大げさに振ってくれた。

私はポチの姿がみえなくなるまで見送った。

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