空いてる駐車場で、すぐ隣に駐める車の思考

 駐車場の話。スペースは沢山あるのに、何故かすぐ隣に駐められてる経験がありませんか?

 これ、ちゃんとした理由があるんです。

 まず、その理由を説明する前に、駐車には二つの流派があるということから述べていきます。

 二つ流派とは?
 もちろん、前から後ろからという単純なものではありません。バックで駐める時の考え方が二つあるということです。

 二つの流派に名前をつけるとすれば、
【原理主義】と【効率主義】と名付けられるでしょう。

 まず、駐車の【原理主義】について説明します。彼らは駐車場が車が【駐まる場所】と【通る場所】で完全に分けて考えます。
 通路いっぱいを使って駐めるので、通路が狭い場合には何度か切り返すことになります。
 ですが、毎回同じ駐め方をするので、自宅などでは安全に駐めることができます。

 では、【効率主義】とは何なのか。
 彼らの考えは、【駐める場所】と【通る場所】を区別しないところにあります。バックする時はなるべくハンドルを切らないこと。それが安全に綺麗に素早く駐める一番の方法だと信じています。

 想像してください。
 よくある地下駐車場。左右に三台ずつの駐車スペースがあります。
 進行方向に向かって左は三つとも空いていて、右は真ん中のスペースに先客が駐まっています。

 【原理主義】のドライバーはもちろん三つ空いている左に駐めます。切り返し前提なので、広いところに駐めたいという思考です。

 逆に【効率主義】のドライバーの駐め方は、まず三つ空いている左に頭からつっこみます。
 そして、真っ直ぐバックして、右の空いているどちらかのスペースに駐める訳です。

 この駐め方はさっと素早く駐められるんですが、【原理主義】の人からみると前から駐めているようにも見えかねないので、その点は注意が必要です。

 空いてる駐車場ですぐ隣に駐車してくる車がいたなら、その車は大抵【効率主義者】なのです。


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