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PBRってなに?

みなさん、こんにちは。
日経平均株価が4万円の大台に乗り、
株高の状況が続いていますね。
この好況に乗り遅れないように、株式投資を始めようと考えている方も
多いのではないでしょうか。

以前、投資についての投稿をさせて頂いたときには、
最初は広く投資しよう!ということをお伝えさせて頂きました。
(株式投資のリスク)
日本の企業1社に投資するよりも、日本経済全体に投資したほうが、
リスクも分散されるし、どの企業に投資すれば良いか悩むこともありません。とにかく日本経済の景気が良くなり、日本全体の株価が上がれば、
儲かるわけです。

実際、このような投資をしていれば、PBRが何かを知らなくても、
全く困らないと思います。
ただ、知っていて損はないですし、一つの判断指標にもなりますので、今回はこのPBRについて整理していきます。

PBRとは株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)のことで、

PBR = 株価 / 1株当たり純資産
の計算式で求めることができます。

この計算式がどういう意味なのかを考えていきましょう。
上場企業の株価は株式市場で公開されており、日々買い手と売り手のバランスにより価格は変動しています。
一方で、企業の財務状況を表す貸借対照表の純資産の金額から、その企業の価値を算出することもできます。

以下のような財務状況の企業があったとします。
この企業の純資産は40円で、1株当たりの純資産は4円となります。

純資産とは、株主からの出資金等により構成されています。つまり私たちが株式市場で株式を購入した場合、そのお金は購入した企業の純資産に計上されるわけです。
そして、もしこの企業が営業活動等をやめて解散したとすると、株主に1株あたり4円を返金することになります。

この時、株式市場での株価が4円であったとすると、PBRは1倍となります。
PBR = 4円(株価)/ 4円(1株当たりの純資産)

では、もし、株式市場での株価が3円だったとすると、PBRは、
PBR = 3円(株価)/ 4円(1株当たりの純資産)より、
0.75倍となります。

これはどういうことか?
企業価値としては4円であるのに、市場の価格が3円となっており、
株価が割安な状態であると解釈することができます。

逆に、株式市場での株価が5円だったとすると、PBRは、
PBR = 5円(株価)/ 4円(1株当たりの純資産)より、
1.25倍となります。
この場合は逆に割高な状態であると解釈することができます。

このようにPBRより、企業価値と実際の株価にどれくらいの乖離があるかを確認することができます。
ただ、株価はいくつものファクターが複雑に絡み合って変動しておりますので、PBRの数値だけでは株価の割安、割高を説明することも、判断することもできません。
あくまで一つの指標の解釈としてご理解ください。

今回もありがとうございました。



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