25DEC2018 ダブルバスハーモニカの高低音量バランスを調整したい

オクターブバスハーモニカは、低音演奏用のハーモニカです。ひとつの吹き口の中が上下の部屋に分かれていて、それぞれにひとつずつ備わった金属リードが、1オクターブ差になっています。それで、ひとつの穴を吹くと、同時に1オクターブ違いのリードが同時に鳴ります(吸気で鳴るリードは用意されておらず、すべて呼気だけで演奏します)。

オクターブ違いの音が同時に鳴ることで、一息で、より太く、合奏の中で埋もれにくい音色が演奏されるようになっています。

しかし現状ではどうも、このオクターブ違いの2音のうち、高い側の音が目立って感じられるので、「できれば低い側の音の割合を増せないかな?」というような感じを受けていました。

そこで、木片(2mm厚のアイスクリームの棒を細かく切って短冊形にしたもの)を高音側の穴の中に両面テープで貼って、高音リードに流れる呼気を少なくしてみようと試みました(まずは白鍵相当段15音のみに対して施しました)。

画像が、白鍵段のコーム(っていうのかしら? ボディーっていうのかしら?)の片側からの写真です。↑まず低音側。

↑次に高音側です。同じボディーの裏表です。こちらのくぼみの中に、切ったアイスの棒を貼っています。

それで組み直してみたときの、吹き口からの画像(下の段の下半分の部屋の入り口がアイスの棒で狭くしてあります)。

これを吹いてみたらどうか? というと、音量バランスはね、少し変わりました。狭くした方の低音高音バランスの方が好きです。やった。

でもこれは成功ではないのでした。

なぜかというと、高音リードの入り口を狭くした白鍵段では、低音リードと高音リードとが同時に鳴ると、音がワーンワーンワーンって、目立って唸るんです。

これはどうやら、入り口が狭くなったことで(空気の流れがより急になっており)そこから鳴るリードのピッチ(音程が)ちょっと変わってしまっていて、それが低音リードと同時だと、唸りが出ちゃうんだろうなーという予想です。

対策として思い浮かぶのは、アイスの棒を付け変えてピッチが変わらない取り付け位置を探すことか、あるいは、いっそ吹き込み口の入り口が小さくなってピッチが変わっても、その変わった結果としてちょうど良い高さの音が鳴るように、リードそのものを全本でチューニングするということです。

うーん……。


続きはまたこんどで。

(おわり)


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