27JULY2018 7.5度切断治具

角材を切断して木のブロックを作り、それをグルっと樽状のひとつながりにするために、治具を作りました。

両側15度(正しくはきっと、15度+90度という意味で105度)の台形を12ピース作ってひとつながり……

……にする時には市販のこれ……

……がなかなか良かったのですが(これには、アサリなしのノコギリとマグネット付きガイドの良さをしっかりと教わりました。それらのありとなしとでは作業の出来が全然違いました)、仕上げに向かって続くこの後の作業を強力な回転工具に頼れない私の環境の現実としては「もうちょっと多くのピースで、この段階で、より円に近い形状に組み上げておきたいな」と感じるところでした。

そこで、一周のピースを増すために、切断角度7.5度(24ピースで一周)か6度(30ピースで一周)を候補として、多分割化を進めたいと考え、まずは、安定してうまいこと7.5度に切断するための治具の作成を試みました。

それがこちら。

壁の真ん中にある穴に木材を通して、それを左右どちらかに当てつけまして、そこからの角度(7.5度)で切断できるというものです。

青い面はマグネットシートで、アサリなしのノコギリを使うと「ノコギリがこの面から離れないので切断面が傾かないで済む」という狙いのものです。

しかし実際にはうまくいっておらず、いくつか問題点があります。

まず写真からよく分かる問題点としては、マグネットシート(100円ショップでたびたび買っているものなので磁力そのものは必要を満たしそうに感じていたものです)が、ノコギリとの摩擦でカラー塗装が剥がれてしまって、その剥がれがその後の作業の邪魔をするということがありました。この用途のマグネットシートには、コーティングがないものを用いるのが良いようです。

次に、写真では分かりづらいのですが、ノコギリを当てる面が、材の地面側の面に対して垂直でなかったことがあります。作成するときには垂直になるつもりで進めたのですが、なかなかうまくいかないものですね……。

壁にはまだ十分に厚みがあるので、マグネットシートを剥がして「広げた紙ヤスリの上で擦って、なんとか修正しようかな?」という選択肢も浮かんだのですが、しかし他に良さそうな部品が手に入りそうだったので、方法を変えて作り直すことにしました。

次がそれです。

本体は、ツーバイフォー系のホワイトウッドから、MDF材(細かな木材紛を固めて作られた素材)に変更し、マグネットシートは、剥離紙を剥がせば貼れるように作られてロールから切り売りされているものを、東急ハンズで購入してきました。

そして、一番のキモは、樹脂製のスコヤがamazonで売られていたことです。
運用上は、ちょっと強度に心配がありますが、ひとまず、ただタイトボンドで接着してあります(ドリルで穴を通してネジ締めしようかな? とも考えたのですが、今回それは無しにしました)。

当てつけ用の横壁は、まだ貼っていません。いちおうまた7.5度で進めるつもりなのですが、横壁の取り付け方によってはここから6度切断用にもに路線変更できる段階です(しかし多分やらないと思います。6度30ピースの場合には、より円に近い滑らかな一周になるのですが、小さめの円を作る場合のいちピースごとのサイズが小さくなりすぎるかな? という懸念があるからです。実際にはどうでしょうね)。

あと、別の治具の話も。

自作の角度治具ではなく、前掲の黄色いツールを流用して、その角度を決めている内部の爪を削り取ってしまって(不可逆加工です)6度か7.5度かに接着剤固定しちゃおうかな? という考えも持っていたのですが、このツールの特徴としては、あまり深さがある材を角度付きで切断しようとすると出来の垂直度に不安が出ることと、切り出す材がすごく短くなった時に固定が安定しないということがあり、今回はやめました(しかし、数百円から千円くらいのツールですから、また別の機会にそういうことを気軽にやってみるかもしれません)。

今回は、そんなところです。おわり。

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追伸(26Aug2018)

使ってみました。
こんな感じです(当てつけ用の部品を追加しました。でも、角度が違っていたときのためにその固定は細いクギです)。

切断して作ったパーツはこんな感じです。画像は、接着剤を付けて、ナイロンのバンドで締めて乾燥待ちをしているところです。

治具自体の出来は、オレンジの樹脂部材で作った垂直がほどほど実用であるような感じで、そこは良かったです。
7.5度の方は、どうも少し大きいのかも。要測定と要調整でした。残念……。

(ひとまずおわり)

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