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2023SS_買ったもの_知りたいゼロ

2023_4月

 めずらしく釣りの記事です。このブログの方針に反する気がします。

  • ささめ針 ブラクリ
     前回の記事から2回釣りに行って、ブラクリを使ってカサゴとソイがそれぞれ複数釣れました。でも穴釣りではありませんでした。その日は風が強くて、わたしはシンカーを持っていなかったので、以前から穴釣りをしてみたくて手元にあったブラクリを使いました。餌はサバ。これもポリシーに反します。なので絶対に使い方を間違っている確信を持ちながらワームをつけてみたりもしました。釣れました。ソイに至っては夜行性で汽水域を好むとあったのに、お昼に港で釣れました。河川からの流入の影響をほぼ受けないポイントでした。全然よくわかりません。もちろん相手は生き物なので、セオリーに従ってのみ釣れるわけではないと思いますが、本当によくわかりませんでした。
     ただ、ポイントとレンジに再現性がありました。ストラクチャによってできるカルマン渦列の後方かつ海面上をコンクリートに覆われた暗い1点です。おそらくその場所にソイの溜まり場があって、かつ発生した渦の振動力により、いい感じでブラクリがぷるぷるしたのだと思います。このぷるぷるをカルマン渦型渦励振と言います。そしてこのぷるぷるがどうしても手で再現できません。
     つまり、わたしは魚に対して効果的なアクションを取れないために、水流に頼ったということです。ベイトが流れの中で行う振る舞いを再現するには、手元のアクションではなく水の流れとストラクチャを利用するほうがもっとずっと有効であるという悲しいことがよくわかりました。この方法の弱点は、当たり前なのですが、流れの場に依存することです。カルマン渦は流体に対して直角またはそれに近い座標にストラクチャが配置されたときに発生します。そのため、先に述べたポイントに対する理想的な渦列が生まれないと釣りが成立しないことです。強い風と港の複雑な地形や潮流などにより、求める水流待ちの時間がとても長かったです。
     今回はやってみたかった釣り方(ブラクリや流れの力を使った釣り方)で再現性をもって釣れたので、ただ楽しかっただけです。わたしは本当は、ルアーで海の遠くに投げて、手元のアクションによって魚を誘って釣りたいのです。だからこの釣り方はしばらくお休みしようと思います。
     次回は当初からあった課題「なぜ遠くに飛ばなせないのか」について、フィジカル以外の原因を確かめながら釣りをしたいと思いました。わたしの中で、ロッドの設計意図を理解しない使い方をしている疑惑があります。

 カルマン渦と渦励振については、厳密にいうとちょっと違うところがあるかもしれませんが、大体こんな感じです。

 写真はもっとも最近に見た海です。水平が取れてはいますが、レンズと海岸地形の角度によって、気持ち悪い写真になっちゃいました。

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