Yamamoto KUMPEI

恥晒しのノートです。

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最近の記事

【mixology】心を動かしてきたモノの正体

2019年は人生の転換期だった。私は仕事を退職し、ユーラシア大陸横断を決行した。自らの手で梶を切っていた感覚を今でもよく覚えている。最近は旅行中に考えていたことを整理している。数ヶ月前に書き上げた、別記事「【ユーラシア大陸横断】道中で気付いた、この先の未来について」は、非常に大きく抽象的なテーマだったが、今回は小さいスケールで、個人的なテーマを選んだ。日記みたいな感じ。 人生の転換期 私は仕事に没頭し、上司や先輩、同僚にも恵まれていた。顧客とも関係良好で、下の名前で読んでも

    • 【合理主義の錆】いつかその日を待ちわびて

      誹謗中傷や、文化盗用など頭を抱える問題は後を絶たない。これらは意思疎通におけるズレが生じて引き起こるわけだが、このようなコミュニケーションエラーの解決策は無いのだろうか。 今回は、この点ついて個人的な見解を綴ってみたい。キーワードは「合理化」と「文脈」の2つだ。 まずこのテーマについて、大きく時代背景から遡って考えてみた。 合理主義の台頭WW2以降、世界経済の発展スピードは指数関数的に早くなり、ここ数年だけでも所有物や生活環境が驚くほど便利で快適になった。人類が革新し続

      • 【ユーラシア大陸横断】道中で気付いた、この先の未来について

        長らくシルクロードを辿る旅行を続けて、あらゆる民族の文明・文化の歴史を学んできた。私はかつてこれほどまでに鮮明な学習はなかったように思う。 歴史を学ぶ上で、必ず出てくるものがある。それは数字だ。 その数字がとある民族における過去の人口だったとしよう。数字の一つ一つには、それだけの人生が集約されている。そして、それぞれの人生には、歴史の教科書一冊では語りきれないほど多くの出来事があったに違いない。しかし、現代の我々はその数字の背景を気に掛けることは殆どない。儚いがこれが事実

        • 【オーストリア 】ソーセージの失敗談

          ウィーンでやりたいことの一つにクリムトの「接吻」を鑑賞することがあった。俺はシェーンブルン宮殿を後にし、Belvedere Palaceへと向かった。 少し前に東京でクリムト展が開催されていたが、九州に住んでいた俺はそれを指くわえて見ていた記憶がある。友人たちが羨ましくてならなかった。しかし、今は違う。俺は本拠地にいる。今にも高らかに声を出して笑いそうになる。なんて贅沢なことをしているのだろうと自惚れていた。この後、大恥をかくことなど知らずに。 チケットを購入し、40分程

        【mixology】心を動かしてきたモノの正体

          【トルコ】イスタンブールで警察に捕まった話

          昼過ぎに同じ宿の米国人ex氏とトルコで有名なBurakのレストランへ。サービス精神旺盛なウェイターと完成度の高い料理に大満足。ex氏は相変わらずのハイテンション。彼はこの後、トルコ人の女性とデート。羨ましい。俺は宿に戻って、ヨーロッパの行程でも考えようかなと思っていた。しかし、帰路の途中でまさかのアクシデントに見舞われた。 彼と別れ、往路と同じ道を辿りながら駅まで向かう途中、一人の男に腕を掴まれた。 ソイツは「Polis」とだけ言う。私服でいきなり腕を掴む警察なんている訳

          【トルコ】イスタンブールで警察に捕まった話

          バックパッカーにおける、金の価値

          長期旅行をしていると、たくさんの旅行者と出会う。国籍や年齢はバラバラで、もちろんルートだって異なる。旅行者の数だけ旅行の物語があると言ったものだ。旅行者の目的も様々で世界遺産を観光したり、有名な土産を買いに行ったり。あるいはコアな目的でその国に訪れている人だっている。 今のシーズンは長期旅行者が多い。いわゆるバックパッカーと呼ばれる旅行者ばかりだ。 私はバックパッカーが嫌いだ。 なぜなら、損をしたくない、無駄金をはたきたくない、現地の人々と同じ物価で過ごしたいという、"

          バックパッカーにおける、金の価値

          【イラン】強盗前科持ちのタクシードライバー

          イランのシーラーズにバスで到着。時間は21:00を過ぎていた。タクシー配車アプリのsnappを使い、運転手を待つこと5分。やってきたのは、ボロボロでガス欠寸前の一般車だった。 通常は行き先をアプリで共有しているため、運転手が道に迷うことはないが、彼は違った。何度も何度も同じような道を通り、途中で車を停めては人に道を聞いたりしていた。彼と話をしていると、今週snappを始めたばかりだそうな。 イランは好きかと聞かれて、何も考えずにyesと答えると、彼はnoと言った。理由は仕

          【イラン】強盗前科持ちのタクシードライバー

          【西川口】はじめてのアコム

          12:30起床。最近寝付きが悪い。まだ脳が稼働しておらず、頭がズッシリと重い。眼疲労も残っており、目の奥がズキズキと痛む。何もかもが絶不調で、「今日はもう何もしなくていいや」と投げやりになりそうだ。 なんとか身体を起こし、拭えない気怠さを背負いつつ寝癖を付けたまま、チャリンコで西川口のアコムへと向かった。「平日の昼間・西川口・アコム」というダメ人間要素のフルセットで役満。そそくさと駅前の薄暗いビルに入り、アコムがある3階へと上がる。エレベーターの監視カメラはジッとこちらを睨

          【西川口】はじめてのアコム