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UTAU連続音音源録り方のポイント

こんにちは、山本プーです。
今回はUTAU連続音音源の録り方について書いていこうと思います。

収録はひらがなを読んでいくのですが、実はコツがあります。コツさえ掴めばどんどん録れるようになります。初心者さんのお役に立てれば幸いです。

※私の経験をもとにしていますのであくまで一例だと思ってください。
※OREMOやマイクを設定済の前提になります


はじめに

前述の通りUTAUの収録は基本的にはひらがなを読んでいきます。
誰でも読める…と思いきや、慣れていない文字の羅列をガイドBGMに合わせて読むと結構ミスが出ます。(私もときどき間違えます)

UTAU制作は物量勝負なので楽にできる所はなるべく楽に行きましょう。

発音のポイント

声を繋げて発音する

連続音は声が途切れないように繋げて収録する事により滑らかな音源になる収録形式です。
「ああいあうえあ」など母音をハッキリと発音しようと一文字ずつ切ってしまう方がいますが、音が単独音のようになってしまうので繋げて発音をして下さい。

※ただし「か行た行ぱ行」は発音上無音が入るので、繋がっていない方が正解です

あ行
か行


子音は歯切れよく発音する

単独音にも言える事ですが、子音は溜めずに歯切れよく発音しましょう。特にな行、ま行、さ行、拗音(にゃ、みゃ、など)です。

な行
にゃ行

※拗音(ようおん)…小さい「ゃ」などと呼ばれる発音です。きゃ、くぁ、ぐぁ、ちゃ、じゃ、ぴゃ、びゃ、りゃ、つぁ、などがあります

これが人により「なー」ではなく「ん…なー」や、「にゃー」ではなく「に」+「や」になっている場合があります。特に先頭の音素に多いです。
「にぃー…や」というように溜めて伸ばしてしてしまうと全く違う発音になってしまうので注意です。
さ行は「sss…さー」と伸ばさずに、ハッキリ歯切れよく発音しましょう。

さ行

UTAUでは収録された声が音源の声になりますので、「に」+「や」の発音や、「sss…さー」のような発音で収録されますと歌わせる時に伸びて違和感になってしまいます。

ガイドBGMのテンポに合わせて発音する

ガイドBGMを使うのはなぜかと言うと、声の音程とピッチとリズムを揃えて収録するためです。ガイドBGMに合わせて発音する事によりUTAU音源にした時に安定して歌ってくれるようになります。(※原音設定する時にも楽になります)

こちらの動画が分かりやすいです。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm12625877

良くない例

特別なコンセプトのない限り録り直した方がいい例です。

読み間違い

気付いたら録り直しましょう。

バックグラウンドノイズが入っている

周囲の車や人の足音、冷蔵庫やエアコンなどから出るノイズをバックグラウンドノイズといいます。声の前後に入っているだけ…のように見えますが、常に鳴っているノイズの場合は声の中にもノイズ成分が含まれてしまいます。人通りの少ない時間を選んだり、エアコンを切ったりし、出来るだけノイズの少ない静かな環境で収録するようにしましょう。

音割れ、音が小さい

OREMOで収録する時、経験上、録音窓に対して5~6割程の大きさで収録されるとちょうどいいと思います。 波形が大き過ぎ、録音窓についてしまうと「音割れ」という現象が起こり、音が歪んでしまいます。

逆に小さいと環境ノイズに埋もれUTAU上で音がモコモコしたり、原音設定の時に見えづらいので迷ったら大きめに録りましょう。

お使いのマイクやインターフェースの音量を調整して程よい波形の大きさになるようにして下さい。
※ご自身声の大きさは変えずに入力音量を変えてください。

ピッチが不安定

UTAU音源は収録された原音のピッチが急激に上下していると、ノイズのようになってしまう場合があります。特に多いのが発音始めに喉を絞ってかなり下から上がるように発音するパターンです。NGではありませんが発音の時にノイズになってしまいあまり綺麗ではありません。

出来れば始めから「遠くの人に呼びかける」ように喉を開いて真っ直ぐに発音するとノイズのなく綺麗な音源になります。(本当に叫ばなくて大丈夫です)

また、最初は良くても途中から声が小さくなったり大きくなったりするのも、UTAU上で発音が掠れるなど不安定になり良くありません。出来るだけ安定した一定の声の強さで収録しましょう。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。意外とコツが必要で大変に感じたかと思いますが、まずは録って慣れていって貰うのが1番かと思います。知名度のある音源さんをダウンロードして発音を参考にしてみるのもいいかもしれません。頑張ってください。

分からない部分や気になる点等ございましたら、山本プーのX(@yamamotopuu)へリプかDM、
質問箱https://peing.net/ja/yamamotopuu
またはyamamotopuu☆gmail.com(☆を@に変えてください)までお願いします。

番外編1 どうして注意点が多いの?

こうしたらいいですと書きましたが、途切れた声でも溜めた子音でもUTAU音源になるかというと「なります」。

ですが、それは使いやすい、歌わせたくなる音源と言えるのでしょうか?

個人的にはUTAU音源を作る事は「音声素材を作る」ことだと思っています。声を溜めたり、掠れたようにするのはUTAU上で調声等すれば再現出来ます。制作段階では「プレーンな安定した音声素材」を目指して作る事が大事だと考えています。(特に初めて録る場合)

例えば、「カラオケでは声を溜めたり掠れたようにするといい感じに聞こえるからUTAUでもそうしよう」といった感じに収録しますと、UTAUは音声切り出しソフトなのでその素材が意図しない他のフレーズでも使われる事になり、歌い方がしつこくなってしまうというデメリットがあります。

多少退屈に思えるかも知れませんが、「作ったのに結局誰も歌わせてくれない…」という事を回避する為には、ポイントを押さえて安定した声を収録して貰う事が一番かと思います。注意点が多くなってしまったのはその為です。(長くなってしまいすみません…)

もし変になってしまった、失敗した、と思ったら録り直しをされた方が後悔がないと思います。
※OREMOの自動録音2で収録していても、手動か自動録音1に切り替えれば途中で収録をストップして録り直す事が出来ます。

番外編2 原音設定のやり方はこちら

配信で見たい方はこちら


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