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水産物貿易の動向(令和元年度水産白書より)

本日は、水産庁のまとめている、「水産白書」から「水産物貿易の動向」について紹介します。

以下、特記した場合以外、引用は「令和元年度水産白書」から、図はそちらからのキャプチャー画像です。

日本の水産物輸入量・輸入金額の推移です。

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2019年の日本の水産物輸入金額は1兆7,404億円となっています。
日本の水産物輸入量(製品重量ベース)は、国内消費の減少等に伴って減少傾向で推移していましたが、2019年は前年から4%増の247万トンとなっています。

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輸入金額の上位を占める品目は、サケ・マス類、カツオ・マグロ類、エビ等。

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輸入相手国・地域は、サケ・マス類はチリ、ノルウェー等、カツオ・マグロ類は台湾、中国、マルタ等、エビはベトナム、インド、インドネシア等、カニがロシア、イカが中国、タラがアメリカです。
伍魚福の「えび鉄」の原料も、ベトナムの養殖のバナメイエビです。
原料の高騰により、現在の原料在庫限りで終売予定です。私も大好きな商品なので、大変残念。復活を目指して情報収集を続けます。
さきいかの原料も大部分が中国産のイカが中心となっています。伍魚福のチルド珍味の柱である「一夜干焼いか」については、北海道・青森産の生のスルメイカにこだわって作っています。

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一方、2019年の日本の水産物輸出金額は2,873億円となりました。
2008年のリーマンショック、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故による諸外国の輸入規制の影響等により落ち込みましたが、2012年以降は増加傾向で推移しています。2019年は、主力であるサバ等の漁獲量減少のほか、輸出先第1位である香港の情勢不安等の影響により、輸出量(製品重量ベース)は前年から15%減の64万トン、輸出金額は前年から5%減の2,873
億円となっています。

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主な輸出相手国・地域は香港、中国、米国で、これら3か国・地域で輸出金額の約6割を占めています。

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品目別では、中国等向けに輸出されるホタテガイ、主に香港向けに輸出される真珠等が上位となっています。ブリは大半がアメリカ、ナマコが香港、サバはナイジェリア・ベトナム・タイ・エジプト、カツオ・マグロ類がタイに輸出されるなど、あまり知られていない実情がわかって興味深いです。

ユネスコの世界文化遺産に和食が選ばれたりしたこともあり、日本の水産物の輸出も好調に推移しているようです。
伍魚福でも展示会に出展すると、輸出の引き合いも多くいただきます。賞味期間の短かさをどう解決するかなどの課題はありますが、商品の品質改善にも取り組み、海外のお客さまにもご利用いただけるようにしたいです。


最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan