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中小企業・小規模事業者の業績(中小企業白書2021年度版より)

本日も、「第1部 令和2年度(2020 年度)の中小企業の動向」の続きです。
今回は、中小企業・小規模企業の業績(売上高と経常利益の状況)について紹介します。
以下、「中小企業白書2021年度版」から引用します(以下特記なければ、画面キャプチャ含めて同じ)。
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2.業績
次に、中小企業の業績について売上高と経常利益の状況を見ていく。

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中小企業の売上高は、リーマン・ショック後及び 2011 年の東日本大震災後に大きく落ち込み、2013 年頃から横ばいで推移した後、2016 年半ばより増加傾向となっていた。2019 年以降は減少傾向に転じた中で、感染症の影響により、中小企業の売上高は更に減少した(第 1-1-16 図)。

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中小企業の経常利益は売上高同様、リーマン・ショック後に落ち込んだが、その後は緩やかな回復基調が続いてきた。2020 年に入ると、感染症の影響により、中小企業の経常利益は減少に転じたが、足元で再び増加に転じる動きが見られる(第 1-1-17 図)。

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続いて、中小企業の売上高の動向を業種別に見ると、2020 年第2四半期は多くの業種で前年同期と比べて売上高が減少し、「生活関連サービス業、娯楽業」で 71.8%減、「宿泊業、飲食サービス業」で 43.3%減と特に大きな影響があったことが見て取れる(第 1-1-18 図)。
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今回の分析は、財務省の「法人企業統計調査季報」を元にしています。
ウェブサイトによると、この調査は以下のとおり実施されています。
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法人企業統計調査
法人企業統計調査は、わが国における営利法人等の企業活動の実態を把握するため、標本調査として実施されている統計法に基づく基幹統計調査です。

本調査には、営利法人等を調査対象としたその年度における確定決算の計数を調査する「年次別調査」(昭和23年調査開始)と、資本金、出資金又は基金1,000万円以上の営利法人等を調査対象とした四半期ごとに仮決算計数を調査する「四半期別調査」(昭和25年1~3月期調査開始)があり、全国の財務局及び財務事務所等を通じて調査票を郵送し、自計記入を依頼する方法により調査を行っています。

調査の結果は、「年次別調査」は9月に、「四半期別調査」は3月、6月、9月、12月に発表しています。

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昨年末、中小企業にも回復傾向がみられたのですが、また今回の緊急事態宣言で業績に影響がでているものと思われます。
この調査でも、大きな落ち込みがみられるのが「生活関連サービス業、娯楽業」・「宿泊業、飲食サービス業」です。
まだまだ両業種には厳しい状況が続きそうです。
感染拡大阻止に少しでも協力を続けるしかありませんね。

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