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見ているだけで、ずっと昔の人たちの体温が伝わってきた。

みなさん、こんにちは。木々が赤や黄に色づき始めましたね。

今回、私は2022年9月10日から11月6日まで行われている『縄文ーJOMONー展』に行ってきました。この特別展では、土器や土偶を美術的観点から見て楽しむことができました。また、この特別展ではすべての作品が撮影可能なので、気に入った作品を様々な角度から写真に残すことができます。

この土器は会場に入ってすぐに置いてあるものです。土器の模様を至近距離からじっくりと観察したのは、これが人生初でした。よく見てみると、縄の模様は直線ではなく少し歪んでいて、線と線は綺麗な平行ではありませんでした。この不完全さが、人間が手作りで生み出したという証に感じました。

この土器からも、模様が均等でないことがよくわかります。まっすぐにしようとしたけど曲がってしまったのか、綺麗な直線を描く気はあまりなかったのか、作った人のことをつい考えては想像が膨らみます。

これは様々な生き物の作品が写真で展示されていたものです。4枚の写真はどれも、何の動物を表しているのかまではわかりませんでした。ですが、丸いシルエットが可愛らしく、なんだかほっこりした気持ちになりました。きっとこれを作った人は、この動物のことが好きで愛おしく思っていたのだろうと思います。

たくさんの土器の模様が大きな写真で展示されていました。一緒に展覧会を見ていた友だちと、この模様は何の動物を表しているかという話で盛り上がりました。左の模様はトカゲや蛇、ヤモリのようにも見えます。右の模様は鳥かと思いますが、私には天狗のように見えてしまいます。正解はわかりませんが、見る人によってたくさんの捉え方があり、おもしろかったです。

この特別展に行く前は、土器や土偶のことはよくわからないと思っていました。ですが、たとえ歴史がわからなくても美しさを楽しむことができ、見ることができてよかったと感じました。ずっと昔に生きていた人たちの体温が伝わってくるような、素敵な特別展でした。ぜひみなさんも、足を運んでみてくださいね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

文・写真:岡崎心琴(山梨県立大学 国際政策学部 国際コミュニケーション学科1年)

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