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別世界“JOMON”の扉

2022年10月19日、山梨県立美術館で開催されている『縄文―JOMON―展』に行ってきました(2022年11月6日まで)。芸術の秋ということでもあり、老若男女問わず多くの人が県立美術館へ足を運んでいました。

この特別展では、縄文時代の土器や土偶、そして写真家の小川忠博氏によって撮影された遺物写真や展開写真が展示されています。これらの展示品が歴史的視点ではなく美術的視点から紹介されています。

そこで、私がこの展示会を見て感じたことをみなさんと少しだけ共有していきたいと思います。

縄文展に入ってまず目に飛び込んできたのはこの大きな写真でした。

新しい朝を迎えたような綺麗な朝日が差し込んでいます。

この写真を見て、歴史というのは日が登りそして沈んでいくというふうに、毎日がきて積み重なることで、今こうして現代を生きる私たちも眼にすることができるのだなと思いました。

この写真をどうして一番最初に目につくところに展示したのかを考えたところ、縄文という日本の歴史の開幕を示しているのではないかと考えました。

顔がハート型になっていて人のような姿形をしている土偶の写真は多くの人の関心を奪うのではないでしょうか。

今まで見てきた土偶とは少し形態が違います。博物館だったらなぜこのような形になっているのかを紹介されると思います。それを美術的視点でみると、経緯よりも自分でよく観察して考察し友達とその考えを共有できるので面白かったです。

次にこの写真です。六枚あるうち、気になったのは一番左上の写真です。土偶に対しての光の当て方はまるで歌手に対してのスポットライトのようで、面白いと感じました。

そして左下の写真。手の上に乗せてあげることで、いかにその土偶が小さいものなのかが伝わってきました。

これらの本物の土偶がそのまま並んで展示されていたとしても本体が小さすぎて一個一個しっかりみようとは思いませんが、このように拡大して展示されるとよく観察してみようという気持ちになれました。

私は山梨県立博物館で土偶や遺物を行ったことがありました。美術館で開催されている展示会では、遺物のまた違う魅力を引き出してくれた気がします。見ている人自身に考えさせる時間と空間を提供しているように思えました。

みなさんにも是非、山梨県立美術館へ足を運んでいただき自分の目で見てもらいたいと思いました。

山梨県立美術館の皆様、本当にありがとうございました。

文・写真:周雨音(山梨県立大学 国際政策学部 国際コミュニケーション学科1年)

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