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家にないものを買う

お金の使い方っていろいろある。
好きな服を買うもよし。投資に使うもよし。プレゼントを買うもよし。

私は結構、服とか靴をよく買っていた。
特に服ではニットとコートが好き。あとマフラーも好きだった。
服とかマフラーとか靴で、かわいい商品を見つけたらすごいときめく。買う場所も好きなブランドも知ってるから欲しいやつって見つけやすいし、わ〜欲しいな〜って思いやすい。
大体そんな感じで着るものが増えていった。
ちょっと前までは、それが私の贅沢の仕方で、幸せを感じる一つの方法だった。

そしてある時に気づく。
家にコートもマフラーも靴も、ありすぎて全部使ってあげられなくなったこと。
コートが10着もあると、管理も結構大変なこと。
そして、新しいものを買ったときはすごく嬉しいけど、買ったらそのときめきはすぐに終わっちゃうことも多いこと。

うちにある高い靴なら7万円くらいするし、高いコートも10万円くらいする。
それだけのお金を使っても、好きなものが10こから11こに変わるくらいだ。(この言い方は失礼か) もちろん、新しいものを身に付けるのは嬉しいんだけれども。

そんな買い物の仕方をしていたけれど、数年前から、買い物の仕方が変わってきた。

私は数年前から、家にないものを買うことが幸せ。

まずは調理器具まわり。
大体、自分が持ってるものって、家族の生活を見習って揃えたりするから、親が持ってなかったものって買うハードルが少し高いと思う。
私の初期装備は、片手鍋と鉄のフライパン。親が使っていたような調理器具。
そこに圧力鍋はない。親は圧力鍋を持っていなかった。
でも、ある時私はサムゲタンを作ることにハマった。ずっと煮続けるとおいしくなるサムゲタンの鶏肉。
普通のお鍋でやると、長時間煮ないといけない。そんな時、圧力鍋を買ってみようかな、と思ったのだ。
今まで使ったことがない圧力鍋。サムゲタンは美味しくできそう。でもYoutubeで圧力鍋の動画を探すと、大事故になりかねなさそうなくらいの勢いで、鍋の蓋が吹き飛んでいく動画が出てきたりして、少し怖い。まぁ物は試しだ、そんなに危ないなら世間に普及してないだろうと、圧力鍋を買ってみた。
そしたらどうだ、サムゲタンはすぐできる。パスタも、乾燥パスタが生パスタみたいに茹で上がる。おでんも20分くらいでできちゃう。圧力鍋をこの世に生み出した人、サイコーである。
圧力鍋の持っている数が0から1になることで、料理の幅が広がったのだ。

そこで味をしめた私。私が持ってないものを買うようになる。
次は登山で使うガスバーナーとか、コッフェルとかを買ってみた。
そうすると、山頂でカップラーメンや入れたてのコーヒーが飲めるようになった。

オールドレンズを買ったら、素敵な単焦点な写真が撮れるようになった。

除湿機を買ったら、洗濯物がすぐ乾くようになった。

Echo showとSwitch Botを買ったら、「アレクサ、カーテンを開けて」でカーテンが開くようになったし、「アレクサ、~に電話をかけて」で友達と電話ができるようになった。

そんな調子で、今までの生活に取り込まれていなかったものを買うと、新しいことができるようになったり、生活が快適になったりする。

今まで身の回りになかったものだから、買うのは少しハードルが高い。
でも、それ以上に、生活を豊にしてくれる喜びが大きい。


そんなお金の使い方、私は結構好きになったなぁ、という話。

2021/01/10

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