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登山家バイト日記(登山靴の販売)

かつて山は神聖なものでした。

江戸時代、レジャー登山という概念はなく
山に登るのは修行僧だったり
木こりだったり、狩人だったりと
一部の限られた人が行なうものでした。

今でも霊山という言葉があるように
信仰の対象としてのイメージが強かったわけです。

時代は移り変わって、登山がレジャーとなった頃
登山に夢中になる人が出てきました。

平地でお金を貯めて山に登る
なくなったらまた平地に戻って仕事する。
その繰り返しです。

山に生活の全てを捧げる
といった風の生活ぶりですが
きっと彼らはどんなに金を持っている人よりも
心が幸せだったと思います。

さらに時代が進んで現代
ネットが私たちの生活に深く浸透し
正しいやり方と正しい努力、そして少しの運で
山登りだけで生活できるようになりました。

山登りだけで生活といえば
世界有数の登山家だけに許される
極めて狭き門のイメージですが
山登りが好きならば誰でも
夢のような生活が実現できるようになったのです。

私もそんな夢の実現を目指す1人であり
バイトはそんなゴールへの道です。

登山ショップでのバイトは
そんなゴールへと続く数ある道の中でも
最短であると直感したのです。

さてさて
そんな道のバイトで私はどんな仕事をするのか?

私に与えられた仕事は登山靴の販売です。

登山をする者にとって
登山靴はまさに生命そのもの。

どんな靴屋よりも
シビアな選択が必要になる登山靴の販売は
数ある登山用品の中でも
難易度の高い部類に属します。

私自身、登山用品は頻繁に購入しますが
登山靴の購入は5年に1回あるかないか。

登山靴は長持ちするので頻繁に購入する必要がなく
登山靴の知識を仕入れるチャンスがほとんどありません。

改めて登山靴の勉強をしてみると
その奥深さに魅了され
一刻も早く登山靴のプロを目指すぞ!
と固く決心したのでした。

続きは次回・・・


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