大地震での冷静で的確な行動の秘密 その2

「たとえ、命を脅かすような大地震に
突然襲われたとしても、普通の人よりも
格段に冷静な判断と対応ができる!」

私にはその自信があります。

もちろんその自信にはちゃんと根拠があり
そのおかげで
私は今回の地震で極めて冷静な判断と行動を
とることができたと思っています。

では、一体どんな根拠なのか?

私のライフワークでもある登山に
その秘密があるのです。

今回はそんなお話です・・・

かつて私は
登山で様々なトラブルに遭遇してきました。

特段、人よりも注意力が散漫だとか
無鉄砲だとかいう自覚はありませんが

とにかく様々なトラブルに見舞われてきました。

例えば・・・・

・転倒して足首を捻挫した
・登山道を外れてしまって道に迷った
・崖の上から落ちてきた小石が頭を直撃した
・泥に足を取られてズボンをドロドロにした
・料理中にやけどをした
・新品の登山靴を履いていって靴擦れを起こした

といったところです。比較的よくあるトラブルですし
もしあなたに登山の経験があるならば
あなたも経験していることかもしれません。

ただ私の場合、こんな経験もしているのです。

・目の前の木に落雷があった
・雪崩に巻き込まれた
・出会い頭に熊と遭遇した
・崖から転落して首の骨を折った

下手したら
今こうしてメルマガを書いていなかった、そして
この世にいなかったかもしれなかったほどの
重大なトラブルです。

これほどのトラブルを経験したから
突然の地震でも冷静に対応できようになった?

う〜ん・・・ちょっと違います。

もちろん
そんな側面もあるでしょうが
私はそこに秘密はないと思っています。

では何か?

私は登山を始めて約15年ほどになります。
全くの思いつきで始めたため
最初はトラブルの連続でした。

比較的軽いトラブルから
命の危険すらある重大なトラブルまで
数々のトラブルに見舞われました。

ただ・・・そんなトラブルまみれの私も
登山を始めて8年くらい経とうとするあたりから
トラブルに全く遭遇することがなくなったのです。

もちろん、私自身が過去の経験から学んで
トラブルを回避するようになった
ということもありますが

不可抗力なトラブルにも遭遇することがなくなり
むしろトラブルが私を避けるようになってきたのです。

というよりもむしろ
私自身がトラブルをトラブルと感じなくなった
といったほうが的確かもしれません。

山は日常とはかけ離れた世界
何が起こっても不思議ではありません。

登山をすると
そんな非日常の出来事を楽しむようになるのです。

そんな登山を数多く行うことで
日常では決して起こりえない
非日常の出来事を楽しむ精神が
私の中に培われたのです。

たとえそれが
一般的にはトラブルと捉えられる
ことであったとしても、です。

「たとえ、命を脅かすような大地震に
突然襲われたとしても、普通の人よりも
格段に冷静な判断と対応ができる!」

その秘密こそが
トラブルを楽しむ精神だと
私は考えているのです。

今回の地震でも
テレビではアナウンサーはしきりに

「くれぐれも冷静な対応をお願いします!」

と繰り返していました。

大きな災害の時ほど
いかに各人が冷静な判断と対応をするかが
運命の分かれ道になります。

しかし、残念なことに
大きな災害時ほど
人は冷静な判断と対応をすることが
困難になります。

仕方のないことなのかもしれませんが。

そんな時
登山で非日常を経験しておくことが
大いに役に立つのです。

それこそが真の災害時の備えとなる
のではないでしょうか?

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