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やまののパトロンズ

俳優の山野靖博です! お役立ち情報やどこでも聞けないマル秘話は書いてありません。 日々僕が考えていることのなかで、 少し発展的なことや、まだ結論に至らないこと、 あるいはもう少… もっと読む
僕の「たいせつな人」たちと共有したいような事柄を書いていきます。月に4〜6本ほどの更新です。舞台や… もっと詳しく
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演劇のカチ?

演劇のカチ?

小学生の頃は将来シンガーソングライターになりたいと思ってて、高校の途中からオペラ歌手を目指し、大学卒業してからお芝居の面白さに気づいて、いつの間にかミュージカルの世界でお仕事をしている僕です。

世界が変容するスピードは凄まじくって、例えば2020年あたりには芝居やライブエンタテインメントは「不要不急」のものだと世間から認定されたことは記憶に新しいです。

そこからこちら、さまざまな映像配信系のS

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すっと立つ歪み。

すっと立つ歪み。

日々、スウィーニー・トッドという作品と格闘しています。

たっぷり、とはいかぬ。

たっぷり、とはいかぬ。

あっという間に3月も中頃になっちゃいました。

舞台の仕事をしていると、いちばん体力的にキツイのが舞台稽古の期間です。

拡大ばかりじゃ息も切れるし。

拡大と収束。

外へ押し広げていくことと、内へ向けて収まっていくこと。

いまはジョンソンとホガース

いまはジョンソンとホガース

一次資料にあたるって、とっても得るものが多いのに、世の中的にはそれほど大切なことだと思われてないかんじがします。

大切なことだと思われてない、というのは語弊があるかもしれない。一次資料にあたることの大切さは否定しないが、自分がそれをする時間の余裕がない、みたいなことの方が多いのかもしれないですね。

大雑把に「一次資料にあたる」と書いちゃってるので、世の中のさまざまなことが当てはまっちゃってます

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年上の同級生。

年上の同級生。

僕が通ってた大学は、一浪二浪は当たり前、ほかの大学を卒業してきたり、一度社会人として働いてたけど改めて勉強のために入学したりする人も多かったので、学部のうちからある程度年齢の幅が広く同級生がいました。

18歳やハタチそこそこの新入生と、30歳近くないし30歳を超えた新入生が、同じカリキュラムで勉強をするのです。

今だからわかるけど、年齢を重ねた上で学部に入学して、自分より10近く年下の同級生と

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立場と思考

立場と思考

柔軟な考え方を身につけるというのが、社会の中で役割を担う際の大切な要素なのかもしれないなと、さいきん殊に思います。

難解の根元にあるシンプルさ。

難解の根元にあるシンプルさ。

めちゃくちゃ楽しいです!!!!!

なにが、って、もちろん『スウィーニー・トッド』です!

細かさの積み重ねの先に

細かさの積み重ねの先に

僕の師匠たちはいわゆる「細かい」人たちでした。

個人経営の飲食店みたいになりたい。

個人経営の飲食店みたいになりたい。

すごーーーく美味しくて面白い、個人経営の飲食店ってあるじゃないですか。

バターをキメて。

バターをキメて。

僕もいちおう人前に出る仕事をしているので、ある程度のパプリックイメージは考えながらいろいろ発信をします。

さいきんだとこのnote以外のSNS(といっても旧Twitterと Instagramだけだけど)では、公演の報告と毎日の和菓子の投稿がメインになっています。

するってぇと、どうにも山野は「丁寧な暮らし」的なのをしている人物のように見えがちだと思うんですが、それはあくまでもSNSで切り取ら

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さすらいの。

さすらいの。

大学の頃から通っている場所というのが数ヶ所あります。

ゆっくりした身体と、ゆっくりした思考。

ゆっくりした身体と、ゆっくりした思考。

楽しいから笑うのか、笑ったから楽しくなるのか。

有名な問いだと思いますが、人間の感情と身体の関係性を考える上ではとってもシンプルかつ効果的な問いですよね。

僕は歌ったりお芝居をしたりを職業にしているため、たぶん一般的な方よりも感情と身体のことを長く考える人生を送っているわけですが、その上でのいま時点での暫定解として

楽しいから笑うというのも確かにあると思うけど、僕らが想像している以上に「笑う

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