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【いそがしいとき日記】その11


さいきんは、こんなこと考えてます。

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ってことで、グレコメ終わってからこの頃、舞台芸術とはまったく違うところに所属しながら毎日を過ごしています。

僕は、大学時代はクラシック音楽の業界にどっぷり浸かってましたが、その後は東京のクラシックシーンだけでなく、いろんなところに首を突っ込んだりしてました。

でも結局、小劇場にしろ、地方演劇にしろ、商業演劇にしろ、「舞台芸術」とか「表現芸術」っていうフィールドから離れることはなかった。

けど、いまはそこからしばらく離れているわけで。(じっさい何をやっているのか、はパトロンさんだけにお知らせ中。)

そうすると、やっぱり、「僕の普段」のフィールドにいる人たちとは、違う性質や考え方・常識を持っている人たちと関わることになるわけです。

そこで得る経験っていうのは、バランス良く人生を送るために、とっても重要だなって思ったのです。

ひとつのコミュニティにのみ生きていると、やっぱり考え方とか感覚とかって偏っていきますよね。極端に言うと、「狂って」くるところがある。

社会と繋がった上で表現をしたいと思ったのならば、「商業演劇のみ、小劇場のみのフィールドで通用する常識しかもっていない」っていう状況は、かなり危険だと思うのです。

バランス、大事。


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ライブの準備を進めているわけですが。

その練習をしていても、あんまり満足いくように歌えない日が続いていて。

そんなときにはやっぱり少し気持ちが焦ったりするんですけれど、冷静に考えるとちょっとばかし寝不足が続いていることが大きな原因だと思うし

かつ、グレコメでは「きちんと歌う」ということよりもノイズっぽい音をどれだけ折り込めるのか、みたいなことをテーマとして歌っていたので、それで喉の状態が少し崩れているんだなあと思い至りました。

そんなときにはどうしたらいいのかはわかりきっていて。

1、ゆっくり休息を取る
2、丁寧に発声練習をする

この2つにかぎります。

僕にとっての発声練習は、クラシックの歌唱法がベースになっています。

口の周り、喉の周り、それ以外の全身の筋肉、ひとつひとつを確認しながら発声をして、その流れでオペラの曲やクラシックの歌曲を歌いました。

特に、バロック期のイタリアオペラアリアなんかを「イタリア古典声楽曲」っていうんですが、これを丹念に歌ってみました。

クラシックの曲を丁寧に歌ってみると、自分の身体のなかの「流れ」が滞っているところとか、息がつながらないところとか、響きの位置がブレてしまうところとか、そういう細かいことが瞬時にわかるのです。

うん、これこそ、迷ったときに還るべき場所だな、と、あらためて実感しました。





読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。