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ゆっくりしゃべるように書く。


昨日、こんな note を読みました。

ウェブだと

多分、書き手の多くが思っていることだけど、WEBのコラムだと、過激なこと、過剰なことを、できるだけ短いスパンで書かなければいけないという呪縛がある。

と書かれているんですが、たしかになーと感じるところがあります。


僕は自分のブログや、この note や、あるいは Twitter とかで好き勝手に文章を書いているだけなんですが、「もっと読まれるには?」「PVや売上を増やすには?」とか考え始めると、意識せずに過激な表現を選んじゃったり、衝撃的な問題提起をしなくちゃとか思っちゃったりすることがあります。


でもそういうのって、自分の表現したいことが外からの圧力で歪んじゃってるってことだから、その状況が続くと辛くなっちゃうと思うんです。

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そんなとき僕は「ゆっくりしゃべるように書く」のがいいんじゃないかなーと思ってます。


僕はどちらかというと雑談をするのが苦手で。

初対面の人とか、あんまり親しくない人と、取り留めもない、当たり障りのない会話をするっていうのがどうにもうまくいかなくて。

世の中にはそういうのがベラボーに上手って人いますよね。あの能力わけてほしい。

けれど、雑談は苦手な代わりに、伝えるべきことがはっきりしている会話は得意です。仕事の話とか、自分がやりたいことを伝えるとか、人に何かを教えるとか。

そういうときはほぼ淀みなくグイグイしゃべれる。

でも、淀みなくグイグイしゃべれるかわりに、話し方がすごく早くなっちゃったり、語調が厳しめに聞こえがちになっちゃったりする傾向があります。

だから、伝えたいことが明確なときほど、ゆっくりゆっくり話そうって気をつけるようにしています。


きっと、書くときも一緒なんだろうな。

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「急いで伝えよう」とか「早く目的の報酬を得よう」とかいう気持ちが強いと、やっぱり語調も強くなりがち。

でも、伝えたいことが大事だったり、得たいものが重要だったりすればするほど、語り口は穏やかであったほうがいい。

自分が書いている文章をもし自分が「喋って」いたとしたらどれぐらいの語調になるのか。もしその語調が早口で厳しめっぽいなら、ちょっと深呼吸して、自分が書いている言葉の語調もゆっくりしゃべるぐらいの感じにしてみる。

たぶん、刺激的なコンテンツっていうのはすでに世の中に溢れかえっていて、どっちかというと僕たちの感覚は「刺激過多」な状態に陥っている。

そろそろみんな、ゆっくり呼吸がしたいなとか、ほっと肩の力を抜きたいなとか思っているはずで、そんなときに寄り添えるような文章はこれからの時代にどんどん必要とされていくはず。


それに、世の中に必要か必要じゃないか、とか以前の問題として、僕だったらいつもギャーギャー怒鳴っているみたいにしゃべる人の近くにいるより、ゆったりと体温のある声で知的に柔らかに話してくれる人のそばに居たほうがいい。


少し気をぬくとすぐに「早口」になっちゃう僕なので、ゆっくりしゃべるように書くことを、心がけてみようと思います。



読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。