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幸せについて。


家の近くに八百屋さんがあって、僕はそこの常連なのですが、他のスーパーとかよりも安くて新鮮な野菜がならんでいるので、ご近所の方からも超人気なんですね。

僕はけっこう遅く起きる生活スタイルなので、いつも昼ぐらいに起きて、顔を洗って、軽くご飯食べて、13〜14時ぐらいに買い物に出かけることが多いです。

でも世の中の主婦や主夫の方とかって活動開始時間が早くって、だからその人気の八百屋さんは、僕が行く時間ぐらいになると、もう野菜の6〜7割が売れちゃってたりするわけです。

少ない在庫の中から旬やお値打ちの野菜を選んだり、前日の残りとかでちょっと安くなっているカゴから傷みが少なくて美味しく食べられそうなやつを選んだり、そういう買い物の仕方もかなり楽しいんですけど、

たまに早起き出来たとかに遭遇する、棚いっぱいに並んだ野菜から選び放題ーーー!みたいな快感はなかなか味わえないわけです。笑

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それが今日は勝手が違ったのです。

関東地方は朝からの雪。すげえ寒くて、僕は例によって昼過ぎまで寝てました。エアコンの予約を忘れていたので、10時ぐらいに一旦起きたときに部屋の寒さに辟易して、また布団に潜り込んだのです。

ようやく起きたのが13時ぐらいだったと思うんだけど、シャワー浴びたりご飯食べたり、あと科捜研の女を見たりしてたら(小学生の頃からのファンなのだ)、すっかり14時過ぎ。

冷蔵庫の野菜が底をついていたので、今日野菜を買いに行かないと夜のおかずも明日のご飯も悲惨なことになるのは明白。

でもなー、祝日の14時過ぎだもんなー。めぼしい野菜はほぼ売れちゃってるだろうなーという薄い絶望を胸に、寒空の下、外へ繰り出しました。


そんなこんなで八百屋についてみるとあらびっくり。

9割方お野菜が残っているじゃあーりませんか。

そうか、やっぱりみんなも寒いから外に出たくないんだな。ラッキーだぜ。と思いながら選びたい放題の店内を物色。

今日はお客さんが少ないだろうという推測からか、すでに値下げされている野菜もたくさんあって、かなり大満足の買い物ができました。

だって、ほうれんそうが2パックで1パックの値段とか。うどが2本で150円とか。春キャベツが180円とか。ブロッコリーも100円とか。興奮するでしょこれは。

他にも、小松菜の菜の花や芹、春にんじんや大量のネギ(6本で150円だった)、レタスや菜の花を買い込みました。


帰ってきて、超寒かったからあったかいものをと思って、これも八百屋で買ってきた生麺の醤油ラーメン(2玉スープ付きで99円。めっちゃうまい)に、鶏胸肉とレタスを炒めた具をのっけて食べました。

こういうのが、僕にとっての幸せの時間なのです。

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忙しいこと、やるべきことがたくさんある状態はいいことですが、それが自分の幸せと直結するかどうかっていうのは、また別の問題だったりしますよね。

やりがいのある仕事、責任やプレッシャーのあるチャレンジも僕は大好きですが、そんな日々を過ごしながらでも、週に1回八百屋に自分で買い物に行って、その時期その時期の旬の野菜を買い込んで、それを自分で料理して、

「もう春だなー」とか、「やっぱり夏野菜はシンプルに食べるのがいちばんだよなー」とか、「秋は美味しいものたくさんで困っちゃうよなー」とか、「鍋や煮込みに合う野菜がちゃんと冬に旬を迎えるのって不思議だよなー」とか思いながら

自分で作った料理を自分で食べたりしたいのです。そういう時間があるってことが、僕にとってのなにものにも変えがたい幸せ。


自分にとっての幸せがなんなのか。それを知っていることはとっても大切なことです。

社会の価値観や、親や有名人の考えではなく、自分自身の身体がちゃんと反応するような「幸せ」を知っておかないと、お仕着せの幸せにばかり気を取られて、自分の人生を路頭に迷わせてしまうことになるから。


自分で八百屋に行って旬の野菜を買う、だなんて、誰にも自慢できるようなことじゃないけれど、僕にとってはそれがまぎれもない幸せ。

胸を張って言えます。

あなたの幸せは、なんですか?





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