20240319_茶運び人形のようにカタカタと歩を進める

あまり気持ちよくない夢を見て目覚めた。素早く忘れることにする。
娘もほぼ同時に覚醒したもようで、私のスマホをいじりたがる。それならばとふたりでリビングに向かい、単にスマホをいじるのではなく、娘の新しいスニーカーを一緒に選ぶことにした。
子どもは得てしてそうなのだろうが、娘はすぐに靴をはきつぶす。今回はつま先をくるんでいるラバーの部分がペロンと剥がれだしており、気にしなければ履けるレベルなのだが、なんせつま先なので引っかかったりするのはイヤなので購入することにしたのだ。
Amazonのアプリじたいをさわらせると無限にあらゆる商品リンクに飛んで買い物が終わらない。そこで事前に4.5点彼女の好みにあいそうなものを選び、スクショしておいたものを見せた。ソールが光る靴を選んだ。

皆手早くしかしたっぷりと朝食をとり、娘は保育園へ。洗濯物を干してから在宅での仕事にとりかかる。
振り込みやメールなどを薙ぎ倒すように片付けて、昼。
午後からミーティング。

いつのまにか夕方になっており、娘を迎えに行く。はたと気づくと今日初めての外出だ。なんとなく家の中が寒い寒いと思っていたが実際屋外もおもいのほか寒く、トップスとズボンのあいだのすきまからおなかに冷たい風がふきこむ。
新しい案件がひとつ決まりそうなので、こりゃめでたい、と勢いづけて欲しかった日焼け止め2点を購入した。これで今年は焼けない。

スーパーで釜めしの素と納豆、赤ワインの缶入りスパークリングも買った。

娘は最近急接近した級友と手を繋ぎながら帰宅した。帰宅してすぐにまたその級友と近所の公園で遊びたいとのことで、少し休ませてくれ。
ため息混じりにそのことを訴えると「子育てってそんなに大変なものなのかぁ」と驚きと疑問にわずかながら批判が混じった声色で娘はのたまう。

夕飯は釜めしと鶏のスペアリブ。
赤のスパークリングを飲んだら酔ってしまい20:10に布団に倒れ込んだが眠れず、居室に戻って放っておいた洗濯物をたたみお皿をきちんと片付ける。
食器棚は使わずにいた電気ポットとタジンを昨日今日で処分しかなり空間があいた。
そういえばその棚に余っている棚板があるが、棚の段数が足りていない別の棚に使えないだろうか、そのために長さを測らねば、と考えていたのを思い出す。しかしメジャーを出す面倒くささが勝ち、小さく前にならえ、の腕のかたちをして、余っている棚板の幅を測り、茶運び人形のようにカタカタ歩をすすめて、小さく前にならえをした腕を別の棚に合わせた。

よし、だいたい合ってる。

よし、だいたい合ってる



棚板は「だいたい」では絶対にうまくいかない。結局メジャーをさがしだし、正確に測る必要があるのだ。
最近読んだ「 エフォートレス思考」という本にでてきた「9回測って1回切る」という言葉がぼんやり浮かぶ。
だがこの棚板に関しては、私は測るというスタートラインにすら立っていない。

そうこうしていたら正式な眠気がやってきた。


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