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山に登って写真を撮るということ

こんにちは。YAMAP の @大塩雄馬 です。iOS版アプリの開発を担当しています。

私は、山に登りながら写真を撮ることが好きです。

今回は、山岳写真について、私がカメラを握ってファインダーを覗くときに巡らせる想いを言葉にしてみます。


山岳写真の魅力

山岳写真の魅力を、今回は以下の2点で語ります。

- 特別なロケーション
- 圧倒的な自然美

写真撮影を趣味にすることは簡単で、手元にあるスマートフォン1台で今すぐに始めることができます。

趣味を極めていく過程で少なからず専用の機材を揃えていくことになるわけですが、写真の本質はそれらの機材を使ってどのような画を収めるかということになるでしょう。

人を被写体としたポートレート写真や、スポーツや野鳥など数千分の1秒の世界で闘う写真もあります。

ポートレート写真では、いかにその場面のストーリー性を表現できるかどうか。

スポーツや野鳥などの写真では、いかに特別な一瞬を切り取れるかどうか。

被写体やシーンによって、その作品の魅力を伝える要素が異なります。

山岳写真にも、山岳写真ならではの魅力があります。


特別なロケーション

山岳写真には、登山というアクティビティが伴います。

普段着で簡単に訪れることができるロケーションもあれば、本格的な装備と技術、体力を備えていなければたどり着くことができないロケーションもたくさんあります。

たとえば、私はフルサイズのミラーレス一眼を2台持って山に登ることがありますが、そのときはカメラだけで3kg近い重量となります。それに通常の登山の装備が加わって、総重量20kgを超えることも珍しくありません。

しかも、山というのは天気を予想しにくい場所で、長い時間をかけて歩いても、必ずしも思いどおりの画を押さえられるとは限りません。

だからこそ天気の女神が微笑んだとき、努力が報われたと安堵と喜びに心が満たされていきます。

霧に包まれていた山が、ほんの一瞬だけ姿を現して太陽の光を浴びた瞬間は、快晴の青空が広がった場合とは違った趣きがあります。

山岳写真の美しさとは、撮影の腕前だけではなく、目的の場所へと足を運ぶエネルギー、天気を予想する難しさなどの要素が絡み合って初めて表現されるものなのです。


圧倒的な自然美

もうひとつの魅力は、やはりその自然美にあります。

山岳写真は、見る人に圧倒的な大自然の風景を届けることができます。

雄大な山容が、植物や雪、移り変わる空模様に彩られる様子は、大自然がもたらす芸術の極致といえます。

そんな大自然を生きたまま作品にするための手法としては、たとえばメインの被写体に山を置き、その脇に登山者を小さく収めることで、山の雄大さを引き立たせることができます。

山肌を覆い尽くすほどの広大なお花畑では、一枚一枚の花びらを数えられるほどの近距離から、花々が砂粒のように見えるほど遠くの景色までをひとつの画に収めることで、空間の広がりと山の大きさを表現することができます。

このように、山岳写真では山を主人公にして、人間や人工物、樹木や雲などを脇役に添えることで山岳風景の圧倒的なスケール感を演出できます。


自分の作品には特別な想いが吹き込まれる

同じ山の同じ場所で撮影した写真でも、他人が撮影したものと自分が撮影したものでは、見たときの印象はまるで異なるでしょう。

自分が撮影した写真には、その画を切り取るまでの苦労や、撮影したときの山の空気など、写真には写らなかった記憶が、物語として脳内に蘇ります。

自分の本当に好きな作品には、いつまでも眺めていたくなるような、特別な想いが吹き込まれます。

そんな想いにまた耽りたくなって、写真を現像して飾ったり、アルバムを作ったりします。

そういった作品たちには、ついつい、いつまでも見入ってしまうものです。


国立・国定公園フォトコンテスト 2019 開催中

そんな特別な想いが込められた、あなたの素敵な作品を YAMAPでは募集しています。

テーマは、国立公園・国定公園で撮影された作品。

キャンペーンについて、詳しくは以下をご覧ください。
https://yamap.com/campaigns/39

応募期限: 2019年8月20日(火) まで

みなさんの素敵な作品を、楽しみにお待ちしています。

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