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葉山芸術祭と、こくいっこく(21)

時間と音、について書いてみようと思う。

葉山芸術祭で、ひとつの作品を鑑賞した、正確にいうと体験した。テーマは時間であり、リズムだったのだが、僕がとりわけ心に残っているのは、「音」だ。

ジジジジジジジジジジ....

というバイブ音。

そして、この音を旅の途中のどこかで聞いたのだ。その音を聞いたとき、葉山のことを思い出した。そして、今、その音を聞いた場所のことは忘れている。時間をリズムに変換した作品が発する音と葉山という場所が記憶に結びついている。

そんな、体験を思えば、時間を記憶するというのは、時間と時間以外の何かを結びつけて記憶するのだろう。その何かは耳・皮膚・口・鼻・目の五感で感じるなにかだと思う。

コーヒーを口で飲み、作品を目で見て、バイブレーションを皮膚で感じ、カフェのいい匂いを嗅いだ。けれど、記憶に残っていたし、再度、作品のことを思い出したトリガーは音だった。

なんだか、不思議な感覚だったので、記録しておく。そして、音を聞いた場所を思い出したら、また書こう。

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