士業にできる社会貢献、ニュータイプ

最近はわりと横浜の方に出張していて、
あちらの市民活動関係の方々との交流が増えています。

横浜ってね、
やっぱり地元愛が相当強い人が多くて、
I LOVE YOKOHAMA感がハンパないです。

聞けば、行政の方にもI L Yの方が結構いるんだって!

「やっぱりシビックプライドでしょ。」

と言ってましたけど・・・

私、初めて聞きました、そんな言葉。
かっこいいですね!


それでね。

横浜市の方で市民活動とかNPO活動をサポートしている
士業とのつながりも広がってきたのですが、

今日お話ししたいのは、あるニュータイプ(と勝手に命名)税理士さんのお話です。

児童養護施設ってガードが固い。


その税理士さん(シャネルズのクワマン似)のビジョンは、

「今の子どもたちが大人になった時に誇れる地域社会を、
今の大人たちが創っていく」。

特に地元の児童養護施設との関わりが強くて、

【横浜の児童養護施設の子どもたちの中から、
横浜の企業を支援する税理士を生み出すプロジェクト】

をNPOや企業と協働しながら手掛けられているんです。

これね・・・

実は本当にすごいミッションなんですよ。


一番のハードルは、税理士さんたちが

「施設を訪問したい、子どもたちに話をしたい」

ってオファーしても、

児童養護施設の職員さんたちに

「いやいや、うちの子たちにそんな勉強できる子とかいませんし、
簿記とか税理士なんてとてもとても縁のない世界です。。」

断られてしまうんですって。

『なぜそんなことを大人が勝手に決めるんだ!!!』

とその税理士さんたちも(話を聴いた私も)怒り心頭なわけですが、
たいていの施設からは
そんなふうに門前払いされてしまうようです。

でも、その中からひとつふたつ、返事がもらえるところがあって、

そこに何度も話をしに行ったり、
子どもたちと直接かかわったり、話を聴いたりしてるうちに

なんと

「わたし、簿記を学んで税理士事務所で働きたい」

という高校生が現れたそうなんです!!

知らないと広がらないのが、選択肢。

児童養護施設の子どもたちって、
ずっと共同生活だったのに、社会に出るといきなり一人になってしまいます。

唯一頼れるのは先に施設を卒業した先輩なので、
自然、その先輩の紹介で仕事をすることが多いそう。


男の子だったら、とび職・・
女の子は・・事務職につければまだ良い方だと言います。


でもそんな中で、
ひとりでも「税理士事務所に就職した先輩」ができれば、
世界は本当に広がりますよね。

そんなことできるんだ!もしかして私にもできるかな?

って、選択肢の一つとして意識化されますよね。



士業が市民活動を支援するというと、

「事務・・」とか「税金・・」とか

切り取られた業務の一部をサポートするしかないって思われがちですが、

(私も以前はそう思ってました)

そうではなくて

一人ではなく誰かと協働することで

「そんな大きなビジョンが開けるんだ!」

「そんなミッションを手掛けられるんだ!!」

・・・と私の枠も
またガラガラと朽ちて外れましたので

今回、クワマン税理士の話をシェアさせていただきました。


市民活動って、、

ほんとよくないですか?(笑)

誰が一番いろんなことを「受け取ってる」かっていうと
それはもちろん、活動している本人なんですね。



冒頭の話ですが、私にもひとつ夢ができました。

私も将来自分の事務所で、川崎の児童養護施設出身の子を雇いたいと思います。

そして育ててプロデュースもして、川崎で活躍する売れっ子にするんだ♪


それでは,今日はこのへんで!


司法書士ヤマサキ


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