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NPOの終わりについて考えてみた!勇気ある撤退も大事ですね。

こんにちは,ヤマサキです。


2018年は、特定非営利活動促進法(NPO法)の制定/施行から20周年の年でした。

NPOにとっては一区切りと見る識者も多く,

<20年を迎え,これからのNPOを考える>系のイベントもちらほらと開催されていましたね。

ということで今日はちょっと趣を変えて,NPOのおわりについて考えてみたいと思います。


たとえば20年前に設立されたNPO法人さん。

20年も経つと,メンバーにも色々なことが起きるでしょう。

設立の時には若くて元気だったメンバーも,もう充分やりきったと思えたり,人生のステージが変わったり。


中には「解散」という道を選択していくNPO法人も,これから増えていくかもしれない。


NPO法人の「合併」の話もぼちぼち聴こえてきていますし

もしかしたら一般企業みたいに「事業承継」も今後メジャーになっていく可能性もあります。


それにしても事業承継!

すでに認知も賛同者も確立した母体(でも役員会が高齢のため事業運営が厳しくなってきている)を,若い人たちが引き継いで新しいことをやっていくなんて,ちょっと考えてみただけでもすごくイイ話だと思いませんか?

(NPOの事業承継のことを考えるとつい興奮しちゃう・・。)


私が最近思っているのは,「終わり」ってぜったいに「失敗」とイコールではないということです。

解散も合併も事業承継も世代交代も,それがどんな終わりであっても。


私のお客さんでもNPO法人を解散して任意団体に戻るという選択をした団体さんがいますが,

それはすごく前向きで,今後のことも考えたからこその解散でした。

一度自由な任意団体に戻って,メンバーみんなが自分たちのやりたいことについてイチから考えてみて,またパワーアップして集まろうって。

(ワンピース第1章の終わりみたいだね!)


勇気のいる決断だったかもしれません。

長年いっしょにやってきたメンバーと別れるのはさみしかったかもしれません。

でも,きっと後になって,あの時がターニングポイントだった!って思えるはずだと私は確信していますよ。


★★★★★★

ちなみにちょっと法律面のことを言うと,

・解散手続きをしないでフェイドアウトしようとして,ただ事業報告書などを出さなくなる。

→認証取り消しになります。
認証取り消し時に役員(理事や幹事)だった人は「欠格事由」にあたってしまい,取り消しから2年経たないと別のNPO法人の役員にはなれません。

・所轄庁への届け出や解散登記をしないままフェイドアウトしようとする。

→裁判所から科料(罰金)に処せられます。(法人宛ではなく役員個人宛にくるのでご注意!)

・・・ということなので,くれぐれも飛ぶ鳥後を濁さずでおねがいしますね♪

★★★★★★

最近こどもといっしょに「おかあさんといっしょ」とかを観ていると,
引越しとかで友達と会えなくなっちゃう歌があるんですよ。

子供にとって転勤や親の都合での引越しって青天の霹靂のような出来事なんですね。

突然の別れ,でも離れてても友達でいようね,ってすごい切ないの。

子どもって自分で環境をえらべないのが,いちばんつらいところだと思います。

でも私たちって大人だから,住む場所も職業も自分で選べるんですよね。

どんな世界で,どんなことをして生きていくか選べる。

今いる世界が気に入らなかったら飛び出して,新しい好きな世界に行けばいいんです。


そう考えると

「なんか,私って自由だな・・・」とジーンとしてくるのでした。(涙腺弱い)

せっかくの人生,やりたいことはやってみて,生きたいように生きたいですね。

それでは今日はこのあたりで。

山崎梨紗



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