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20190311 最終回


まずアマア説明
・アマアA(Qちゃんという犬を連れてる)
・アマアB(いつもギャラリーの前で座って客引きをしてくれる)
・アマアC(キャッキャ手を振ってくれる)

20190311 


朝7時に目覚め8時にプリン夫妻がやってきた。
春巻やワイタイの西羅殿牛肉湯を買うてきてくれて一緒に朝めしを食う。
プリン夫妻は台南のあの山ほどの提灯(ランタン)で有名な普濟殿の仕事もしているので神さんの色々なことを聞く。
昨年末の花園夜市横でやってた、大ちゃんフェイちゃん、そしてきみよちゃんと一緒にいったお祭りはなんと30年に一度らしく、ごっつ仲のええ神さん同士のコラボやと、たぶんそんなことを教えてもらった。
だからそんときに血迷って買った1000元した神さんが二人プリントされたバッグは「ノリで買うてしもたけど、1000元て高いよな」と見るたびに後悔してたんやけども、かなりのレアバッグということで本当に買って良かった。


ちょい眠る。これが全然起きられへん。ようやく1時頃に起きて
本格的片付けを始める。そして3時にクパペペとゾンポーサイと韓パパが来た。

最後のゴミ出しをして、似姿絵の「看板娘」として約三ヶ月ギャラリーに飾られていた絵をアマアに贈呈。アマアAは丁度Qちゃん(犬)を連れた旦那さんも帰ってきて、旦那さんの似姿絵も描いてたので共に渡す。
アマアCは飛びついて別れを惜しんでくれて、さすがにその時はうるっときたけど、アマアBは渡した似姿絵をありがとうと受け取った後ぐしゃぐしゃにしてポケットに突っ込んだのには笑った。


今日はホテルを押えてるんやけど、一旦帰国に持って帰る荷物を持ってホテルにチェックインしてから戻ってきて片付けをしようと思ってた。しかし、佇這の都合で「これでちゃんと片付けも終わらなアカン」と言うことになってドタバタ。それやったら先教えといてーーー!


そんなんでちゃんと片付けも隅々まで出来ないままほんまに「絶対なんか重大な忘れ物あるわ」という騒ぎで、三ヶ月お世話になったギャラリーにしっとりお別れを言う間もなく退去させられる。
ゾンポーサイは、ハナコラージュを気に入ったようで「これちょうだい」というのでハナコに確認を取ってあげた。現在はゾンポーサイの店に貼られてるらしい。まだ貼ってるかどうかどうぞ観に行ってください。

東香台菜海味料理
709台南市安南區安中路六段217號
11時00分~21時00分

ゾンポーサイは荷物を配送する俺を郵便局まで車で乗せてくれてホテルまで送ってくれた。助かる。
郵便局がちょい手間取ったけど、こないだクパペペがやってくれたので真似をした。これでちゃんと荷物が届けば俺は台湾で郵便物を送るスキルが身についたことになる。でもきっとすぐに忘れる。勿体無い。



フェイマスホテルまで連れて来てもろてありがとうとサヨナラ。今回の滞在はほんまゾンポーサイに色々してもろた。
んでチェックインを済まして吉田萬屋に荷物を預かってもらうことになるので終わりの御礼と兼ねていく。
吉田萬屋のラオバン(店長)ユキ姉は、今回の滞在の一番のきっかけになった人物なので、単純にユキ姉との二人の写真を撮らせてもらえばよかった。
そんなこんなも忘れてるくらいに色々気が焦っていた。


ホテルに戻り台南ラストめしは何にしようか彷徨いはじめる。ここはトラディショナルに攻めるか、それとも折角三ヶ月も滞在したのに「そんなド素人のようなこと」はヤメにするか。。。。ということで新光三越の地下の美味いバーガーを食うことに。セツさんの旦那一押しのピーナツソースのバーガーを注文。
出来上がり待ちの間にアマアとの写真をインスタにアップする。バーガー来る。写真を見返してるとなんの感情やこれはいうほどポロポロ泣けてくる。

一人三越でバーガー食いながらようやくしんみりしかけるが、セツさん旦那おススメのピーナツのこれより前回食べたやつのほうが絶対美味いという思いが勝つ。



残された夜、Tバイクを借りてベタすぎる台南のあちこちを回る。
永楽市場、正興街、武廟、林百貨、孔子廟、文学館周辺など。
期限の余裕のある生活で見てた景色は同じでも、今宵は全く違う気がする。
好きな奉茶で茶を買う。すると店からMr.台南こと葉師匠が出てきて、おーー!と。「ミンテンGoBuckダーバン(明日大阪に帰ります)」と言うたら
おーそうかそうかとお茶のお土産をくれた。写真撮らせてって言うてあわてて自撮り。ディフォルトで美肌モードになってるのでおっさん二人が美肌になる。



結局まためしを食う。
しかもド素人的にトラディショナルに。
やっぱラストは「恭仔肉燥意面」で乾の大と水餃子。
なんちゅうことないけどここ美味いよなあ。台南めしってこんなんが一番ええんよなあと、できたらズルズルーと思いっきりすすりたいけど相席なのでお上品に。
さっきバーガー食うたとは思えんくらいのスピードで完食。
ふーと満足。
「謝謝~」と店を後にしたらコワモテのラオバンに「チョトマッテ!!!」と呼び止められる。
三ヶ月でここもけっこう来た。人も連れて来たし、さすがに顔覚えられて最後に話かけられたと思ったら「あ!!」
お金払ってない!!
苦笑いでソーリー謝謝~てへへへと払ったけどラオバン全く笑って無かった。



ということで、最初は三ヶ月なんか終わらんやろ思ってたけど、三ヶ月は三ヶ月経つとキッチリ終りが来た。
実はこの滞在計画が浮かび上がったのには理由があって、それは滞在開始から遡ること半年ちょい、2018年の3月頃、「大台南見聞録」が出版される少し前、出版に関する全ての作業が終わったとこ辺りで「一日を生きるのが困難なほどの精神的不調」に襲われていた時期があった。自分でも相当ヤバかったと思うし、近しい人らにも心配や苦労をかけた。細かい話はまた聞きたい人だけに機会があればと思うが、その時に浮上したのが「台南でちょっと住んでみたら?」というユキ姉の言葉で、それを希望に、滞在が始まるまでの半年を生き抜くことが出来たと言うても全く過言ではなく、そして三ヶ月住んだからといってもちろん「抜本的解決」は特に全くなにもされてないのではあるが、その三ヶ月間の「溢れる情報をシャットダウン出来る、猶予ある空間」の中では毎日アホなことを見つけられるくらいに多少のクールダウンも出来たし、今後生きていく上でのヒントがちょこちょこっと垣間見れた気がする。
ひとまず「ちょっと頑張らなければまともにめしも食えない外国」では危機感が精神にもエンジンをかける。あまりにも難易度が高ければそれはそれで弱った精神には重過ぎるが、私にとって「言葉は出来ないが、日本よりも知り合いが多い台南」はこれが程良い状況。
そして日本で居るよりは規則正しく、引きこもりの生活では考えられない多くの人々との出会いと、「安平」という台南市街地の僻地に住んだおかげで、そこそこ運動も必要の生活だったので、多方面に基本的な生命力が活動していて「今すごく自分は健全に生きている」のが住んでてよく分かった。

自分は「現状に胡坐をかく怠け者」なので、よほどのことが無いかぎり台南に住もうという発想は出てこなかっただろうし、そういうチャンスに恵まれることも無かったと思う。通常モードでは発見できないルート。
ゆえに「よほどのこと」というのは各々にとって生命を左右するほどのピンチな場合もあるかもだけれど、新しい道が生まれるチャンスでもある。

現在日本に帰ってきて、喉元過ぎればすぐに前の生活に戻ってしまったけれど、それこそ当初は日本に帰ることは恐怖であったけれども、滞在中にキラキラと垣間見れたヒントのおかげで、こっちでもなんとかできひんもんだろうか毎日「今のところは健全に」考え中である。

台南生活で関わっていただいた全ての方、
そしてこの日記にお付き合いいただいた方、
長い間ありがとうございました。

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